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新型コロナウイルスの蔓延により、様々な業界や人に影響が生じている現在。特に観客を入れる形の業種は、人と人との接触を避けるため観客を入れられず、催しを中止せざるを得ないことも多々あります。
大正14年から続く新橋芸者の晴れ舞台「東をどり」もその一つ。近年は1年に1度、毎年5月に開催していましたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で中止にとなりました。
しかし、今回、舞台を映像化することで「東をどり」を開催することに。5月の開催を秋に延期し、2年ぶりに開催することとなりました。
明治に入り大きく発展を遂げた新橋花柳界。京都や大坂にあった芸者の歌舞練場に倣って、大正十四年に新橋芸者の晴れ舞台として建設されたのが、新橋演舞場です。その杮落としとして行われた公演が初回の「東をどり」でした。
その後、戦火により中断されるも昭和23年春に再開。現在では、「東をどり」が行われる際には、芸者と料亭がひとつになり新橋演舞場が大料亭となって日本の文化を楽しめる場となります。
「東をどり」が始まって96年目の昨年は、コロナ禍により中止を余儀なくされました。しかし、100年前の感染症も乗り越えてきた新橋花柳界。「困難に挑む気風こそが街の色」と、なんとか第96回「東をどり」を開催する方法を探しました。
その結果たどり着いたのは「映像」を使うという手法。しかし、劇場の感動はそのまま映像にしても伝わらないと考え、花柳界を背景にすることで映像美を表現できないかと、新橋花柳界の歴史で初めて料亭を舞台に映像化を行う事となりました。
そして、新橋花柳界に巡る四季を背景に芸者衆の踊りを映像化。歌舞伎公演、宝塚歌劇団など数多くの作品を振り付ける、尾上菊之丞氏ならではの美意識が映像美を作り、西川左近氏の豊かな経験と花柳寿輔氏の若き感性がそれを支えています。
さらに、映像だけでなくフィナーレには大舞台に芸者衆が勢揃い。口上からフィナーレの踊りが披露されます。
映像化という新たな手法を用い、開催されることとなった「東をどり」。伝統と新たな技術が合わさることで、このコロナ禍においても幾年もの間続いてきた文化を紡いでいっています。第96回「東をどり」の詳細は以下の通り。
日時:令和3年10月27日(水)28日(木)各日4回全8回公演
壱の回 11:00~11:40
弐の回 13:00~13:40
参の回 15:00~15:40
夕の回 17:00~17:40
会場:新橋演舞場 東京都中央区銀座6-18-2
チケット:
・桟敷席 10,000円(税込み)※桟敷席とお持ち帰り料亭謹製東をどり弁当を合わせた特別鑑賞券
・全席指定 4,000円(税込み)※新型コロナウイルス感染予防基準に従った座席仕様、館内対応を行います。
前売り開始:
9月10日(金)より
・電話/チケットホン松竹:℡ 0570-000-489 または03-6745-0888 (午前10時~午後5時)
・Web/チケットWeb松竹:http://www1.ticket-web-shochiku.com/t/ (24時間受付/発売初日は午前10時より)
・窓口販売/新橋演舞場 切符売場 (午前10時~午後5時)
料亭の食:東京 兆・新喜楽・金田中・松山・米村・わのふ
・お持ち帰り 酒肴の折 3,000円(税込み)一つの献立から、六つの料亭の違いを競う酒肴詰め合わせ。チケット購入後に下記でお申し込みの上、当日劇場でお渡しします。
・申込先:演舞場サービス ℡ 0120-224-117 (午前10時~午後4時)
映像配信について:
今回10月27日28日にお披露目する映像に加え、当日新橋演舞場の舞台での芸者衆勢揃いのフィナーレを加え、今冬、配信を予定しています。詳細は、決まり次第改めてご案内させていただきます。東をどり公式ホームページにおいて、映像の特報3篇、予告編1篇を公開。今回の映像の収録風景など、順次公開予定。
東をどり公式ホームページ:https://azuma-odori.net (検索:東をどり公式)
東をどりに関する一般の方からのお問い合わせ先:東京新橋組合 TEL:03-3571-0012 (平日 午前10時~午後5時)