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大使館の中庭には気軽に食べられるワンハンドフードや屋台も出店し、デンマーク王国(以下、デンマーク)グルメの定番であるホットドッグや、発酵した生地にバターを幾重にも折り込んで作られたサクサク食感が魅力のデニッシュペストリーなど、デンマークの国民食ともいえるグルメを楽しめます。
また、環境に優しいデンマークならではのグルメも用意。植物性食品を手掛けるナチュアリ社の植物性ミートを、パンメーカーであるラントメネン・ユニベイク社のピタパンに挟んだピタサンドや、原料はすべてオーガニックのお菓子「ローバイト」なども販売するそうです。
7月23日に行われたセレモニーでは、デンマーク大使のピーター・タクソ・イェンセン氏が開会を宣言、デンマーク王室フレデリック皇太子からビデオメッセージが届けられた他、ゲストとして日本デンマーク友好議員連盟会長を務める河野太郎氏と建築家の隈研吾氏らがオンラインで祝辞を述べ、開会に華を添えました。
会場の設計は、ヨーロッパの幼稚園や博物館のコンペティションで最優秀賞に輝いた実績を持つ建築家、加藤比呂史氏が担当。国連が定めたSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みに焦点を当てて設計されおり、自然と調和を意識した空間となっています。また、450平方メートルの中庭をアーケードで覆い、雨でも楽しめる仕様に。熱中症対策のためのミストも配置し涼やかです。
さらに、大使館の向かいにある「ヒルサイドフォーラム」では、日本建築からインスピレーションを受けたデンマークの建築やデザインに焦点を当てた展示会『Japanese influx on Danish Architecture &Design 1950-2020』を7月23日~8月8日まで開催しています。
1950年代にデンマークの若い世代の建築家に大きな影響をもたらしたフランクロイドライトやチャールズイームズなどから間接的に日本建築の影響を受けた他、日本の伝統的な建築物である桂離宮や日本国外で活躍した丹下健三などからインスパイアされて誕生したデザインを紹介。素材を大切にする美学や感覚、アイディアの簡素化など、デンマークと日本に共通する精神の在り方を感じられる展示となっています。
ピーター・タクソ・イェンセン大使はデンマークパビリオンの開催にあたり、「デンマークには、サスティナブルでクリーンなエネルギーの開発、ヘルスケアなど日本の助けになる技術やソリューションがある」とインタビューに応え、「デンマークと日本は家具や建築のデザインに繋がりがあるのもポイント。文化や創造性に繋がりがある日本と、より良い関係を築いていく機会になれば」とコメントしています。
■『Denmark – The Land of Everyday Wonder』(デンマークパビリオン)
日程:2021年7月23日(金)~2021年8月8日(日)、2021年8月24日(火)~2021年9月5日(日)
時間:11:00~18:00 ※プログラミング教室、LEGO®アトラクション、ラスムス・クルンプの登場は土日のみ。
場所:デンマーク王国大使館 詳細:https://japan.um.dk/ja/denmark-pavilion
■『Japanese influx on Danish Architecture &Design 1950-2020』建築展
日程:2021年7月23日(金)~2021年8月8日(日)
時間:11:00~19:00 場所:ヒルサイドフォーラム(ヒルサイドテラス内)