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高校野球の季節がやってきた!とはいえ今はコロナ禍。高校野球ファンや球児の家族たちは応援に行けず、歯がゆい思いをしているのではないでしょうか。さて、そんな人に朗報。株式会社朝日新聞社と朝日放送テレビ株式会社が共同で運営している「バーチャル高校野球」において新たなプロジェクトがスタートします。
7月12日(月)には都内にて、バーチャル高校野球「地方大会全試合」中継を目指したプロジェクト発表会およびバーチャル高校野球「女子高校野球LIVE中継」発表会が開催されました。
そもそもバーチャル高校野球とは、株式会社運動通信社が運営するメディア「SPORTS BULL(スポーツブル)」内で展開されている高校野球総合情報サイト。今年の第103回全国高等学校野球選手権大会では、地方大会2,400試合以上が中継される予定です。
朝日新聞社執行役員の高野健一氏は「地方大会は全部で約3,600試合。これを通信環境やエリア対策などをKDDI株式会社協力のもと、無料かつ快適な状態で提供していく」と発表しました。
プロジェクトの一環として新サービスも続々登場。まず、マルチビュー機能が搭載されます。これにより最大5試合を同時に視聴することが可能に。また、有料で見逃し配信もスタート。さらに、スーパープレイ動画も配信。これはスマートフォンで楽しめるよう縦型になっており、スワイプで簡単に切り替えられる工夫がなされています。
女子高校野球も要チェック。今年は史上初めて、阪神甲子園球場で決勝戦が行われます。バーチャル高校野球では、ベスト16以降の試合と甲子園で行われる決勝戦を中継します。
イベント当日は、このほど日本フェンシング協会の新会長に就任した“百獣の王”武井壮さん、神スイングでお馴染みのタレント稲村亜美さん、女子野球発展の第一人者でタレントの片岡安祐美さんが登壇。それぞれがバーチャル高校野球に対して思いの丈を語りました。
武井さんは「僕らの時代はプレーを見てもらえる機会が少なかった。多くの人が観戦できる仕組みができあがりつつあり、スポーツ界の伸びしろを感じる」と話しました。また、武井さんはバーチャル高校野球の見逃し配信について言及。「今、メジャーで大谷翔平選手が活躍している。もし、大谷選手の高校1年生からの試合が見られるなら、ぜひ見たいと思う。見逃し配信によって、これから出てくるスーパースターのプレーが確実に見られるのはすごい」と期待を寄せました。
一方、女性陣は女子高校野球について語ります。片岡さんは女子高校野球の決勝戦が甲子園で行われることについて「歴史が変わった瞬間。とても嬉しい」と率直な感想を述べました。稲村さんも「私が高校のころ、女子は出ることができなかった。女子高校野球の目指す場所、一つのゴールができた」と喜んでいました。
芸能界を代表するアスリートタレントらも期待しているバーチャル高校野球のプロジェクト。全ての球児の全力プレーや感動シーンが、いつでもどこでも何度でも見られる時代はすぐそこまで来ています。