創業以来、小売業者向け盗難防止ソリューションのパイオニアとして成長を続けてきたMatsuo Sangyo 株式会社。

代表取締役会長兼社長の渋谷翔一郎氏は、事業改革を次々と断行し、今期まで増収増益を続けています。

渋谷氏の幼少時代は、とにかく活発な野球少年。中学3年生まで続けた野球でしたが、肘を壊してしまい野球を断念。夢が無くなってしまった喪失感を感じ学生時代を過ごしました。福岡県内の大学進学後、「経営者になりたい」という目標に向けて、経験を積むために上京をしたそうです。

その後、福岡に戻り副社長を2年間務め、渋谷氏の尽力もあり赤字が黒字に転じたタイミングで社長をやらせてほしいと直談判し、現在に至ったといいます。

業界の現状と今後の想いについて、渋谷氏はこう語ってくれました。

「ひと昔前の小売業界では、今ほど防犯の意識は浸透していませんでした。当社は創業以来、日本に防犯意識を根付かせるべく、有線式防犯機の開発と販売に力を入れてきました。有線式のケーブルを使用して警報を鳴らすことで、盗難などの抑止につなげるというものです。この有線式防犯機が、当社の事業基盤となっています」

「お客様からいただくお喜びの声はもちろん嬉しいですが、同時に恐れも感じています。ただ、それが自身の『やり抜く』燃料にもなっています。どんなに苦しい状況であっても、情熱を持って努力をし続ければ、運気も必ず良くなるということを、この数年で身をもって体験いたしました。ビジネスの世界では、やり抜いた分、頑張った分だけ必ずどこかで結果はついてきます。私の場合は、1番でなければ意味がないと考えています。2番も最下位と同じ。常に努力を継続し、『好き』であるという情熱を絶やさずに、仕事を楽しみ、その結果、日本を変えていけたらと思っています」

そんな志をもつ渋谷氏が、2021年5月30日に「その改革に「魂」はあるか」~倒産寸前の家業を2年で再生した方法~ を出版しました。

「かねてから、自分と会社の節目節目に、現在・過去・未来に関する認識を書き残しておきたいという気持ちがありました」

過去の出来事やその時の想い、現状の分析、そして将来展望をのちのち折に触れて参照できるような目的もあるといいます。

「今、まさに私の人生はターニングポイントにあります。荒波の中、社の存続を賭けた数々の改革を行い、業績をV字回復させることができました。事業が安定し、軌道に乗った現状に慢心することなく、これから会社を新たなステージに導くための真の飛躍を試みるつもりです」

同書では、渋谷氏の幼少時代の話からスタートし、創業者の祖父との関係性、自身の家庭環境、企業の栄光と挫折、逆境を乗り越えた経緯、今後の展望など、各パートで読み応えのある内容になっています。

「見栄を張ったり、嘘で飾ったりしては意味がないと思っているので、道を外れかけたこと、格好悪いところ、情けないところも、包み隠さず本書に書き記しています」

また、今回の出版を決意した理由はもう一つあるといい、それは創業者である祖父・松尾登一郎氏の存在だといいます。

渋谷氏の祖父は、自らの人生、そして松尾産業の創業と発展の歴史を振り返る自著   『ゼロからの挑戦』(文芸社)を執筆しました。

「この本は、祖父の創業への思いや家族へのまなざしが率直に、飾りなく綴られており、

経営を受け継ぐことは、祖父が本に遺した歴史を、新たに紡いでいくことでもあります。つまり同書は、『ゼロからの挑戦』の続編の位置付けになります」

そう語る渋谷氏の想いが綴られた同書には祖父、両親、学校の恩師、友人、社員、お客様や取引先等々、お世話になった方々への感謝の気持ちを示しており、これから出会うことになるかもしれないすべての方に向けて執筆をしています。

同書は新しくチャレンジをする方に向けて勇気を与える内容になっています。

特に、渋谷氏と同じく企業を継承した経営者の方々、今から社会に出る学生の方々は、

渋谷氏の著書「その改革に「魂」はあるか」~倒産寸前の家業を2年で再生した方法~

をチェックしてみてはいかがでしょうか。

情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 壮絶な半生を綴った唯一無二の自叙伝、Matsuo sangyo株式会社 代表取締役会長兼社長 渋谷翔一郎氏の挑戦の軌跡