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出典)https://nichiren800.com/
これは日蓮宗(東京都大田区 宗務総長:中川法政)が、日蓮聖人降誕800年を記念し、法華経の世界観を後世に伝える事業の一環として行っているもの。「日蓮宗×SDGs」では、それぞれの作品のテーマに沿う神様の教えを訳した“日蓮聖人お言葉”を現代人にもわかりやすく伝えるために、800 年後まで残る「世界を変えるキャッチコピー大賞」を一般公募しています。
日蓮宗によると「地球上の誰一人取り残さない」を原則にしたSDGs17の目標は日蓮聖人の教えと方向性が一致し、800年前の鎌倉時代にも同様な想いや考えがあり現代と繋がっているそうです。
これら日蓮聖人が残した言葉や教えの数々を、現代人にも分かりやすく伝えるため公募されるのが17種類のアートワーク「日蓮宗×SDGs」にそえるキャッチコピーです。
例えば、漫画家 石川雅之氏による「観世音菩薩」が描かれた【SDGs1:貧困をなくす】では、「一切の道浴一時の世事を止めて永劫の善苗を植えよ」(現代語訳は、“私利私欲のためでなく、人間誰しもが誰かを想う気持ちの種を心に宿しておくことが未来のためになるんです”)。
この現代語訳をさらにキャッチコピー化すると…
柿を食うだけじゃなく、食ったら種を植えて次につなげよう。
といった例になります。
なるほど、一時の富をむさぼるだけでなく、地球の未来を見据えて植物の種を撒こうという解釈が、早口言葉としてお馴染みのセリフとマッチして分かりやく伝わり、SDGs17の持続可能な開発目標とも一致します。
先日、公募に先駆け開催された日蓮聖人降誕800年のイベントでは、スペシャルゲストの麒麟・川島明さんと壇蜜さんらもキャッチコピーづくりに挑戦。川島さんは【SDGs1:貧困をなくす】に対して、
自分のためから誰かのためにティッシュをとるときできてますよ
と、抜き取る際にティッシュが自動的にセッティングされ次の人が使いやすいように繋がるさまを題材に、日常の意外なシーンを切りとったキャッチコピーを披露。
また、壇蜜さんは【SDGs5:ジェンダー平等を実現しよう】を選び、「他の経は ただ男に記して 女に記せず、この経は 皆記す」(現代語訳は、“成仏するのに男も女もないのに、なぜ現世で区別する必要があるのでしょうか”)を、小学生の赤いランドセルから着想を得たキャッチコピーに落とし込み会場を沸かせました。
写真)壇蜜さんのコピー。「赤いランドセルを背負った赤レンジャー。変身前は男・女どっち?ね、どっちでも良いでしょう…」
ちなみにイラストレーターのチヤキ氏によって描かれたSDGs5の「龍女」は、インドで“女は仏になれない”とされていた教えを、「法華経」においては成仏を果たし神になった竜王の娘であり、“ジェンダー平等の実現”という目標にぴったりな方。
キャッチコピー制作のコツとしては、それぞれのお題(部門)にある「SDGsの目標」「日蓮聖人のご遺文」「ご遺文の現代語訳」「描かれた神様」の4要素をヒントに、多くの人が共感できそうな身近で日常的な視点を探してみるのも手かも知れません。
800年後まで残る「世界を変えるキャッチコピー大賞」の応募期間は2021年2月12日10時~2021年3月1日10時まで。特設サイト内で制作したキャッチコピーを指定のハッシュタグと共にTwitterに投稿、または応募フォームから応募します。投稿、応募数に制限はありません。
事務局の審査により選ばれた応募作品は「ノミネート作品」として発表。2021年3月10日~2021年3月17日までの期間、投票サイト内から一般投票※を受け付けます。その投票結果をふまえ、審査員であるコピーライターの安路篤氏と事務局による最終審査を経て、2021年3月26日10時に大賞が発表されます。※投票数で大賞が決まるわけではありません。
最優秀賞に選ばれた作品は、ユネスコ無形文化遺産である「美濃和紙」の巻物に刷られたのち大切に保管され800年後のプレスリリースにて発表されます。これは後世に名前を残すチャンスですね! また、ノミネート者全員にイラストを描いた作家のサイン入りイラストポストカードが、さらに、投稿した方のなから抽選でギフト券や観劇チケット、日蓮宗にまつわるグッズなどがプレゼントされるそうです。
詳細は、https://nichiren800.com/ まで。