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以前、尊敬する女性に「40代のうちに、どんなことをしていたらいいでしょう」ときいたことがあります。彼女は「体力づくり」と即答しました。年々体力が落ちていくので、40代のうちに体力をキープしておくよう筋トレなどに励むことというアドバイスでした。
なので、スポーツジムに通う時間がうまく取れない分、自宅で何かできるよう工夫はしました。机が付いているエアロバイクで原稿を書きながら漕いだり、動画でエクササイズをしたりと家でできることはたくさんあります。こうしたことは、コロナ禍にとても役立ちました。
思えば、30代は朝まで起きていても平気だったし、仕事への集中力がどこまでも続いたし、頑張れた年代でした。40を過ぎると、長時間ずっと頑張り続けることが難しくなり、そのぶん短期集中で仕上げていく技術を身につけなくてはなりませんでした。
けれど、40代になってよかったと思えることもたくさんあります。それは、30代よりも気持ちの浮き沈みに振り回されることがないこと。なにごとにも落ち着いてじっくり取り組むのにいい時期だと言えるでしょう。
『Domani』2021年2月号には「30代→40代 私たちはどう生きるか」という記事があります。そこにはワーキングママの30代と40代の比較がありました。30代ママはバタバタであっという間に過ぎていく感じ、そして40代ママは少し落ち着いた感じが出てきたものの、今度は自身の老化や親の介護に戸惑う日々を送っていました。
私自身もワーキングママでしたが、確かに40代になり、子どもが成長すると、今まで手がかかっていた存在が、今度はお皿を洗ってくれたりお風呂を入れてくれたりと手を貸してくれる存在となり、格段にラクになりました。おかげでお茶をゆっくり飲む時間もできたのです。
よくよく見ると、30代よりも40代のほうが動きもスローになりつつあるような。この波風があまり立たない日々はとても快適で、私は40代をとても過ごしやすく感じています。