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「おにたのぼうし」(作:あまんきみこ 絵:岩崎ちひろ 出版社:ポプラ社)
こちらの絵本は、絵も内容も共に、大人好みでございます。特に絵は先日、テレビ東京の「新・美の巨人たち」で紹介されていた岩崎ちひろさまが担当されております。絵本というより画集として楽しめるくらいの、大人向けの上質な水彩画でございます。絵が好きな方は、絵だけでも満足できるはず。
内容も大人好みでございます。“鬼滅ロス”の方々にぴったりございます。主人公の鬼の子供“おにた”のキャラが炭治郎に似ており、心優しく、兄弟、友達のためなら自分を犠牲にできる、そんな性格なのでございます。
ちなみに、出版社のあらすじには、以下のように書かれております。
節分の夜のことです。どの家からも豆をまく音がして、鬼の子のおにたは、いくところがありません。ツノをかくす古い麦わら帽子をかぶって、まちを歩いていきました。ようやく小さな橋をわたったところに、まめのにおいのしない家をみつけました。そこには、女の子とその母親が住んでいました。母親はは病気でした。天井のはりの上で、二人の様子をみていたおにたは、女の子を喜ばせてやりたいと思います。
…この後は、絵本でご確認くださいませ。
もう一冊。
「泣いた赤鬼」(作:浜田廣介 絵:浦沢直樹 出版社:小学館)
こちらは、漫画好きの方なら表紙の絵を見れば一目瞭然!そう、「20世紀少年」でもお馴染み、浦沢直樹さまが絵を担当されております。
内容はというと、2011年公開の映画『friends もののけ島のナキ』の原案にもなった浜田廣介さまの不朽の名作「泣いた赤鬼」でございます。漫画好きの大人、浦沢ファンには是非ご体験頂きたい鬼絵本でございます。
最後にもうひとつ。新型コロナウイルス対策で街の本屋さんの多くは休業中でございます。なかでも絵本専門店は、営業を継続するのもかなり厳しくなっているところもあるようでござます。東京・神保町にある絵本の聖地、ブックハウスカフェでもサポーター制度を導入するほどの状況でございます。
自粛が解除されましたら是非、絵本専門店、書店で絵本をご購入頂ければと存じます。
(文:絵本トレンドライター N田N昌)