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2019年12月5日(木)に開業した「東急プラザ渋谷」。その5階にオープンしたのが、まざまなロボットが人と共に働き、お客さまをおもてなしするカフェラウンジ「Pepper PARLOR(ペッパーパーラー)」です。
まず入り口で目を引くのが、受付を担当しているペッパー達。
ペッパーの前に立つと、表情や顔色を読み取っておすすめのメニューを提案してくれます。
筆者はペッパーからみると、「調子がいい」ようです。
そんなあなたにはコレがおすすめです、とメニューを提案してくれました!
ガッツリめのメニューでさらに元気になってね、ということでしょうか。しかし、メニュー表を見て今一番食べてみたいな、と思っていたメニューだったので驚きました。さすがペッパー。
ちなみに日本語・英語・中国語の3ヶ国語で対応してくれるとのことで、外国の型でもスムーズにメニューを頼むことができます。
そしてテーブルに案内されると、そこにもペッパー君が!
こちらは相席ペッパー。話し相手になったり、ミニゲームや占いで一緒に楽しみながら食事をすることができます。
店内中央には「NAO」というロボットが、ダンスパフォーマンスでお客さんを楽しませてくれます。15分に1回の時報パフォーマンスや、1時間に1回のダンスなど、エンターテイメントを担うメンバーです。
さらに、店内の掃除はAI清掃ロボット「Whiz」が自動運転技術を活用して、営業終了後のお店の床を毎日きれいに清掃してくれるんだそうです。
このように多くのロボットが働いていながら、店内は苔など自然の素材を使ったアートワークで埋め尽くされ、「自然」を強く感じられる空間となっています。
左官職人の久住有生さんやグリーンアーティストの尾藤祐子さんなどその道のスペシャリストが腕によりをかけ、「人がロボットと共にくつろげる」場所を作り上げています。
12月3日(火)にはオープンに先駆けたメディア内覧会が開かれ、ソフトバンクロボティクス株式会社取締役の蓮見一隆さん、東急プラザ渋谷のコンセプトワークとPepper PARLORのブランドプロデュースを手がけた柴田陽子さん、Pepper PARLORのメニュー監修をされた、「THE BURN」総料理長の米澤文雄シェフが登壇しました。
ソフトバンクロボティクスの蓮見さんは「今日が第一歩ですが、やっとこのスペースを皆さまにお見せすることが出来て心から嬉しいです。」と感動の面持ち。
「ロボットがなくても素敵なお店」にしたいと語り、「ロボットが主役ではなく、主役はお客様。お客様がおいしい料理を食べてゆったり過ごしてくれる場所を作って…何気なく横を向くと、普通にロボットが働いてる…それが私の理想です。」と、コメントしました。
東急プラザ渋谷全体のコンセプトワークとPepper PARLORのブランドプロデュースを手がけた柴田洋子さんは、「この激変する時代に、どんな館が建っていたら、お客様にとって『あってよかった場所』になるだろう…と考えを重ねて、成熟した大人のための、夢や便利や相談や悩み解決、全部がそろう館を作ろうと決めました。
そして、成熟した大人の方々が『これから日本はこういう風になるんだ』『ロボットとの関係ってこんな可能性があるのか』とワクワクした気持ちになっていただけるような憩いの場を用意したい、と考えました。
お孫さんと一緒に来て、『あなた達が大人になるころにはもっともっと進化してるんじゃない?』と未来の話をしながら過ごしていただける場所があったら、館としてますます存在価値を高められるんじゃないかと思いました」と「Pepper PARLOR」の構想を思いついた経緯を語りました。
Pepper PARLORの料理すべてを監修した、青山・THE BURN総料理長の米澤シェフは、
「『世界を旅するグルメ&スイーツワッフル』というのが、私が考えさせていただいた料理のコンセプトなんですが…旅行者が自分の国の味を楽しんだり、日本にいる人が様々な国の味わいを楽しみ、いろんな国を旅しているような感覚になっていただけたら」とコメント。
メニュー開発で困ったことがあるといい、「『おいしいもので、このパーラーで出せるもの!』とメニュー開発に対するオーダーのコンセプトがなかったのが、難しかったです(笑)」と苦笑い。そんな中で、ピザやパンケーキのように『ワッフル』にもたくさんの可能性があるんじゃないか、と思い、ワッフルを中心としたメニューに決めたそうです。
米澤シェフ考案のワッフルメニューは、甘いものからしょっぱいものまで、ワンランク上の味から親しみやすい味まで、まさに多種多様!
さらにグルテンフリーメニューからビーガンメニューまで、”多様性”の時代を捉えたメニューの豊富さも注目です。
「Pepper PARLOR」内に展開するコーヒースタンド「The Premium Coffee」。
コーヒーマシンにNASAのロボットエンジニアとロボット技術者が共同開発した「Poursteady(ポアステディ)」(メリタジャパン社)を採用し、コーヒークリエイターの中川亮太さんの注ぎ、蒸らしなどの匠の技をプログラミング化してその味を完全に再現しています。つまり、いつ訪れても匠の味を味わうことができるのです。
店内奥には、「世界を旅する Pepper」をコンセプトに人気イラストレーターの松本セイジさんのオリジナルイラスト入りTシャツやマグカップ、「ミュゼ・ドゥ・ショ コラ テオブロマ」とコラボレーションしたチョコレート、「Pepper PARLOR」のロゴをデザインしたオリジナルのキーホルダーやハンカチ、ノート、トート バッグなど種類豊富なグッズを取り揃えています。
大人がくつろげる渋谷の新スポット「東急プラザ渋谷」でおいしいご飯とロボット達のおもてなしでくつろいだ後は、お土産を片手に、開発で日々景色や見どころの変わる渋谷の街へ繰り出してみてはいかがでしょうか。