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米アラスカ州の森林深い場所に住んでいた一家。ジャーマンシェパードを家族に迎え暮らしていました。そんなある日、主人がストーブに薬品をこぼしてしまい炎上。すぐに通報し家族は外に避難したそう。そこで主人は犬に「助けを呼んできてくれ」と頼むと一目散に雪の残る道を走っていったんだとか。家族は怯えて逃げたんだと思っていたそうですが、どっこい勇敢でした。通報を受けたパトカーは火災現場の近くまでたどり着きましたがカーナビの調子が悪く道に迷っていたところ、一匹の犬に出くわしたといいます。その犬こそ逃げたと思われていたシェパード。犬はついて来いと言わんばかりに振り向いたり走ったり……。パトカーは半信半疑で誘導されるまま走る犬を追いかけると、なんと火災現場に到着。すぐに消防車も到着し火事は消し止められました。後にこの犬は警察に表彰され巨大骨ガムをもらいました。
米シアトルに住む少女は庭でお菓子を食べた後、そのこぼれたカスなどを食べに来るカラスを発見。少女は庭に綺麗な飲み水とお菓子やキャットフードを入れた箱を設置すると毎日のようにカラスが食べに来るようになったそう。数日後、少女がその箱を覗くとそこには小さなボタンやクリップ、また違う日にはボールや綺麗な石、片方だけのイヤリングが置いてあったんだとか。明らかにカラスが置いていったもので少女やその家族はカラスからのお礼のプレゼントであると確信し驚いたといいます。一番驚いたのはカメラのレンズキャップ。実は数日前に少女の母親がキャップを落とし失くしていたもので、母親曰く”私の落とし物を知って届けてくれた”と恩返しに感謝したんだとか。
カラスにまつわる恩返しはたくさん事例があるようでシアトルでもう一件。とある男性がつがいのカラスに毎日エサを与えていたそう。その後、カラスに2羽の子供が出来、一家でエサをもらいにくるようになったんだとか。そんなある日、どこで発見したのかは不明ですが男性がプルタブの輪の部分に松の枝を通した物を発見し写真をツイッターに投稿。男性はカラスからのプレゼントに違いない、芸術的だと喜んだそうです。
カナダに住む、女性と茶トラの飼い猫のお話し。女性が就寝中、猫がしつこく指を噛んできたそう。あまりのしつこさに仕方なく起き上がると女性は極度のめまい。すると次に猫は糖尿病の検査キットの横に座り、さも「今すぐ検査しろ」と言わんばかりの態度。糖尿病を患っていた女性は検査をすると血糖値が危険なほど下がっていたんだとか。一命を取り留めた女性ですが、このエピソードを医師に伝えると、そのまま気付かず寝ていたら命が危なかったと告げられたそうです。
南アフリカで負傷したみみずくをとある家族が保護。数か月、治療を施し自然に帰したところすぐさま恩返しにやってきたんだとか。みみずくは世話をしてくれた人間の家族や飼っているペットの猫にまで捕らえたネズミやヘビを「食べてください」と言わんばかりに届けたそう。みみずくは甲斐甲斐しくこのお礼行為を毎日続けているそうですが救った家族はもちろん食べることもできず苦笑いだそうです。
さて、冒頭に動物は感謝の気持ちを持っているとは思えないと書きましたが、イギリスの専門誌が“ネズミは恩返しするかもしれない”という研究結果を発表しました。かいつまんで書くと、好物のエサをくれたネズミに対し、次に自分がエサを与える役割になった際、好物をくれたネズミにおいしいエサを優先的に提供するというもの。つまり恩返しをしているのではないかという研究報告でした。一見、自分勝手な動物たちのようですが、愛情を注げばその感謝を返すために命さえ救ってくれるのかもしれません。