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11月22日渋谷区にある原宿クエストホールにてJAPAN ACTION SPORTS AWARDS 2019の授賞式が行われた。
2014年から開催され、今年で6回目となるJAPAN ACTION SPORTS AWARDSは年間を通してアクションスポーツ(スケートボード・サーフィン・スノーボード・BMXなど)で活躍したライダーやその発展に貢献した人物やイベント・団体を表彰している。
Skater of the year男子は、昨年ストリートリーグ(SLS)で3連勝を成し遂げ、今年のSLSロサンゼルス大会、X GAMESミネアポリス大会、スケートボード国際オープンで優勝、世界選手権(SLSスーパークラウン)では2位に輝き、さらには世界的に有名なデッキカンパニーApril Skateboardsから2枚のプロモデルをリリースするなどの大活躍で、今やメディアにも引っ張りだことなった堀米雄斗が受賞。
インタビューで堀米は…
—白井空良の急成長、堀米選手から見た白井空良の印象は?
「小さい頃から一緒にスケートしてて、最近は世界の大会でも一緒に滑るようになってきて、うまいし一緒に滑ってても楽しい」
—今後、競い合う相手(ライバル)とはどういう相手になるんでしょうか?
「競い合うというより、大会の緊張感を楽しんだりとか、自分のスケートでファンを喜ばせられたりなど、そういう所を楽しみたいので、大会で誰かに勝ちたいとかはないです」
—今後、アメリカのスケートシーンでどんな存在になりたいですか?
「小さい頃からアメリカでプロになって、大きな家を建てるという夢があって、その夢はまだ変わってないので、そこに向けてアメリカのプロスケーターになりたいです」
—プール付きパーク付きで?
「そうですね」
—夢は今、何パーセントまで来てますか?
「ちょうど半分くらいです。」
—2枚目のシグネチャーデッキのデザインのこだわりは?
「グラフィックは日本っぽくしたかったんで、あのグラフィックを選んだ感じです」
—(9月の)世界選手権での結果を受けて、今後は?
「最初の頃はストリートリーグでナインクラブを4つ決めれば優勝を狙えるだろうと思っていたんですけど、全部ナインクラブを出しても勝てないレベルになってきているので、もっと自分のスキルを上げて、たくさん難易度の高い技を出せるようにしていきたいです。」
—その自信はありますか?
「あります」
—今ニュートリックはどのくらいある?
「10個くらいは新しいトリックがあるので、(あとは)大会で完璧に出せるようにしていきたいです」
Skater of the year女子は3月の日本オープン・パーク選手権優勝での優勝を皮切りに、国際大会に出場すると、女子ではズバ抜けた高さのあるミュート540を披露!
DEW TOUR、 Road To X GAMES、スケートボード国際オープン、X GAMESミネアオポリス大会、スケートボード世界選手権、Oi STUオープン、これら全てのコンテストで優勝し、世界中のスケーターを驚かせ続ける13才、岡本碧優が受賞。
11月に鵠沼で行われたVANSパークシリーズアジア地域選手権でも優勝しており、今後のVANSパークシリーズでの活躍も期待されている。
インタビューで岡本碧優は…
—540が代名詞となっていますが、成功する時と失敗する時の違いは?
「斜めに入りすぎてしまったり、抜きが早かったりすると失敗することが多いです」
—パーク女子の日本選手はレベルが高く、四十住さくら選手が迫ってきていますが、そういった存在をどういう風に感じますか?
「考えていないです。私は目標の滑りが出来るようにと考えています。(さらに)今後に向けて技を増やしていきたいです」
—新たに狙っている技は何ですか?
「内緒です」
—これから世界のスケートシーンに向けて、どんなスケーターになりたいですか?
「皆さんに憧れられる選手(スケーター)になりたいです」
—オリンピックってどんなイメージですか?
「大きい大会」
—国際大会で勝ち続けて周りから声をかけられることも多くなったと思いますが、何か変化はありましたか?
「スケートボードでなら海外の選手と仲良くなれます」
—2019年は一言で言うとどんな年でしたか?
「いろいろな経験が出来た年。来年はもっと目標の滑りが出来るようにしていきたいです」
※JASA2019受賞者
昨年のJASA2018取材記事でも書いたが“本当の課題はオリンピックが終わってから”。
ここ数年、日本人スケーター達の大活躍のおかげでメディアが注目し、スケートボードへ世間の関心が高まっている今、ストリートスケートに対するメディアの扱い方や、それに付随する世間の反応もある中で、一番大事なのはスケートボードが持っているスポーツとしての側面だけでない魅力を、日本でどう伝えられるかという部分。
堀米雄斗や岡本碧優のように、素晴らしいスケーターがたくさん生まれてきている今、オリンピックは魅力を伝える為の大事な要素の一つではあるが、スポーツとしてだけじゃないスケートボードの素晴らしさを伝え、広めていけるかが今後のポイントになってくるだろう。
日本ではなかなか難しいが、今回多くのメディアが来ていた事で少しでも伝わるといいなと思う。
こんなにも楽しくて夢のある“遊び”は他に無いのだから。
五十嵐 カノア
中村 輪夢(りむ)
村瀬 心椛(ここも)
都筑 有夢路(あむろ)
NAMINORI JAPAN
その他の受賞者(ビデオ出演)
SURFER of the YEAR 村上 舜
SKATER of the YEAR 西村 碧莉
SPECIAL AWARD 四十住 さくら
写真・文 小嶋 勝美
スケートボードを趣味としており、ライターとしてスケートボード関連の記事を執筆。
約10年間芸人として活動後、現在は放送作家としても活動中。