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2019年も半ばになり、いよいよ東京オリンピック・パラリンピックまであと1年と少しになりました。皆さんは数多くの競技がある中、どの競技に注目しているでしょうか。どの競技でも、金メダルを目指す選手や指導者たちはまさに人生をかけ、頂点を目指しています。
この度、ある競技にその生涯をささげた一人の女性が、人生のターニングポイントとなった4つの試合を振り返るドキュメンタリームービー「Unfinished Games –終わりなき挑戦-」が公開となりました。
ドキュメンタリームービー「Unfinished Games –終わりなき挑戦-」ではバレーボール女子日本代表チームを率いる 中田久美監督が、15歳での日本代表デビューから日本代表監督としての現在に至るまで、人生の中でターニングポイントとなった4つの試合を本人自らが振り返り、東京オリンピックにかける想いを伝えます。
華やかな経歴とは裏腹に、彼女の人生は幾度となく立ちはだかる高い壁に心が折れる日々の連続でした。
中田さんの一つ目のターニングポイントは1980年の中国戦。このとき中田さんは15歳にして初めて日本代表に選出。「あの試合に出ていなかったら普通の高校に行って普通のバレーボール人生を送っていた」と語る中田さん。また、「代表のユニフォームを着て戦うことと自身の実力とのギャップに悩んでいた」とも打ち明けます。
次のターニングポイントはソウルオリンピックのペルー戦。中田さんはこの試合の事を「思い出したくもない試合」と表現。金メダルを目指し大きな決意を持って臨んだ大会だっただけに、4位という結果に終わった悔しさについて語っています。
1992年に行われたバルセロナオリンピックでは、中田さんは怪我をしながらも強行出場。しかし準々決勝のブラジル戦に敗れると現役の引退を決意。その後は解説に転身するも「何のためにバレーボールをやってきたのか」と、目的を見失ってしまいます。そんな中田さんを奮起させたのは父親のある言葉でした。
最後のターニングポイントは中田さんが日本代表の監督に就任して最初のシーズン、強豪ブラジルに勝利した試合。中田さんは選手たちへの想い、可能性にチャレンジすることの面白さ、失敗を恐れずに踏み出す大切さなどを語りました。
最後に「東京2020オリンピックでいい風を吹かせたい」と語った中田さん。1976年のモントリオールオリンピック以来となる東京オリンピックでの金メダルに期待が高まります。