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同会を主催した株式会社ネイチャーラボ(東京都渋谷区)はカナダのルーカスマイヤーコスメティクス社と共同開発し、白髪対策の新たなアプローチとして「ブラックリバース処方™」を発表。ネイチャーラボ取締役でヘルス&ビューティー事業部の菱谷圭吾事業部長は「ブラックリバース処方™ 」は7年の歳月をかけて研究、開発してきたもの。これからも社名の通り、自然と科学の調和で人間を美しくしていきたい」と開発経緯などを説明しました。
ネイチャーラボの研究開発部門「セルラボ」では約20年白髪のケアに注目。今回の「ブラックリバース処方™」は、国内外の機能性原料開発におけるエキスパートとともに研究開発を展開しました。
セルラボ共同開発コンサルタントの竹岡篤史氏は「白髪の原因は“メラニンの減少”と“酸化ストレスの増加”と考えられています。私たちは頭皮、毛包、毛根の3つにフォーカスし、色素幹細胞や細胞から分泌されるタンパク質であるサイトカインなどを活性させることで、自身が持つ本来の髪色に戻す研究や臨床試験を行いました」と解説。
480人の男女に「ブラックリバース処方™」を3ヶ月間継続するという試験では男性の71.6%、女性の62.8%が白髪減少を実感したそうです。また、白髪を保有し白髪染めを使用していない男女40人に対し、ブラックリバース処方™配合のシャンプー、エッセンスを朝晩使用するという臨床試験を昨年秋に展開。すると男女ともに白髪量、色、根元の状態が改善され、3ヶ月後には頭頂部、側頭部においてほとんどの項目で100%改善という結果が出ました。
共同開発に携わったルーカスマイヤーコスメティクス社のエステル・ローイング博士は「白髪は髪を黒くさせるメラニン産生が減少することと、白髪染めや紫外線などの影響により酸化ストレスが増加することで細胞死を引き起こすことが原因。メラニンを毛根に誘導することで黒い髪の毛が生えてくるようになる」と話しました。
一方、国際毛髪外科学会の元会長、ケン・ワシニック医学博士は「メラニンを生成した上で頭皮から黒い髪が生えてこなければならない。したがって白髪、育毛、脱毛のプロセスを同時に考え、抜けにくい状態の頭皮を作ることが大切」との見解を示しました。
また、竹岡氏は「白髪は染める時代から戻す時代。当然、白髪染めがNGなのではなく、新しい選択肢として今後、世の中に出せるようにしていきたい」と抱負を語りました。