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映画界の祭典「第91回アカデミー賞」の授賞式が日本時間25日に米ロサンゼルスで行われ、伝説のバント「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの生き様を名曲の数々とともに描いた『ボヘミアン・ラプソディ』が最多4部門を受賞。フレディ役で主演男優賞を獲得したラミ・マレックの感動的な「愛の告白」スピーチが話題を呼んでいる。
同映画は「主演男優賞」「編集賞」「音響編集賞」「録音賞」の計4部門を受賞。今回のアカデミー賞で最多であり、名実ともに最大の話題作となった。
主演男優賞に選ばれたラミ・マレックは、受賞スピーチで「オーマイガッ!母さんが会場のどこかにいるはず、家族のみんなもありがとう。これは素晴らしい瞬間だ。自分がここまで来れたこと、サポートしてくださった人、製作陣のみなさんに感謝します」とコメント。続けて「最初は僕は、(フレディ役の)第一候補じゃなかったけど、このような結果を出せてよかったです。クイーンのみなさん、あなたたちの伝説の一部にしてくださったこと、一生この御恩は忘れません。映画のキャスト、クルーのみなさん、あなたたちがいなければ自分がここに立つことはなかった」と語り、制作にかかわったすべての人に感謝の言葉を述べた。
さらに、ラミ・マレックは「子供のころのラミ、クセっ毛で目がまん丸のアイデンティティに悩んでいた子供時代の僕のような子供が、自分の声を発見するように、僕たちの映画は、ゲイで移民で悩んでいる主人公が、自分自身であろうとする物語です。僕は、エジプト移民で、エジプト系アメリカ人の第一世代です。まさにここに自分の物語が描かれています。僕のことを信じてくださったみなさんに感謝します。この(オスカー)受賞は一生の宝です」と発言。自分とフレディを重ね合わせて演じた作品が評価されたことを喜んでいる。
受賞スピーチのラスト、ラミ・マレックは「最後にルーシー・ボイントン、君はこの映画のハート(良心)であり、才能があるあなたは僕の心も虜にしました。本当にありがとう」とサプライズコメント。同作でフレディの恋人役を演じ、プライベートでも交際中のルーシー・ボイントンに向けて最高の舞台であらためて愛を告白した。この感動的な愛のスピーチは大きな反響を呼んでいる。
『ボヘミアン・ラプソディ』は、昨年11月の日本公開から16週目となる2月24日までの累計興行収入が119億円を突破。『アリス・イン・ワンダーランド』(日本公開2010年)を抜いて、日本での歴代興収20位(興行通信社調べ)となる快挙を達成した。アカデミー賞の受賞とラミ・マレックの「愛のスピーチ」効果によって、さらに動員を伸ばしそうな気配だ。
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