現在、 東京のキネカ大森、名古屋のシネマスコーレ、大阪のシアターセブンで行われている「夏のホラー秘宝まつり」。

同催しのメインビジュアルの中央にも使われているのが、大学時代から、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭や学生残酷映画祭などで様々な賞を受賞。映画祭破りをしてきた22歳の阪元裕吾監督の商業デビュー作『ファミリー☆ウォーズ』のポスターなんです!!

 

不謹慎なポスターが大炎上!!

本作は、家族の手がお爺ちゃんの口に餅を押し込もうとするポスターがSNSで大炎上。これは不謹慎と本編を観てみたら、ポスター以上に道徳観念のぶっ壊れた作品でした!!


本編はもっと不謹慎

本作の冒頭。一家のお爺ちゃんが認知症を発症。どんどん家族に迷惑を掛けていくお爺ちゃんに、倫理観のイカれた一家が餅を食わせて殺そうとする『万引き家族』なんか可愛く見える程、不謹慎なブラック・コメディ。


イカれた家族の方々

長男は、就活活動中という建前ですが、セフレとセックス&ギャンブル三昧。セックスが終わると会話なしでテレビゲームへ移行する感じが抜群に最低な人物。

そんな同じ家の中、次男は、テンガでオナニー三昧。この男兄弟の落差が笑えますね!!

長女は地下アイドル活動に明け暮れる日々。しかも、他のメンバーにつま弾きにされているというイジメられっ子。

次女は、友達が好きな男と付合い始め、ノロケ話に精神を病み、風邪薬の大量摂取で自殺予備軍に。

母は、勝手気ままな家族たちの後始末に追われる中、とうとうお爺ちゃんに暴力をふられ、ブチ切れモード突入!!

そんなある日、お爺ちゃんが車で逃走。小さい女の子を轢き殺して帰宅。


家庭内戦争=ファミリー☆ウォーズ

そこから、土木会社で働く父親を中心に、家族は死体遺棄一家へ早変り。そんな中、お爺ちゃんが轢き殺した女の子の両親がチンピラたちを引き連れて登場!!

母は宗教にハマり、子供たちの精神も崩壊!! 自分の身内がと思うと発狂したくなるシュチュエーションの釣瓶落し!! 各々のストレスも爆発し、『プライベート・ライアン』のノルマンディ上陸シーン並みにファミリーウォーズが勃発!!


社会問題も!!

地下アイドル活動の派閥や、宗教への入信、子供への虐待……と世間に転がる様々な社会問題を一本の映画に集約。乱暴ながら、縦横無尽なカメラワークで纏め上げたブラック・コメディ。

ドラマの映画化やアイドル映画に飽き飽きしているという方には、パンチの効き過ぎた本作を無条件にオススメできます!!

 

ドカント 9月号 (2018年08月16日発売)
Fujisan.co.jpより
情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 不謹慎ポスターで大炎上した映画『ファミリー☆ウォーズ』