- 週間ランキング
先日、文庫も発売になりました原田マハ様の「モダン」でございます。「MoMA」(ニューヨーク近代美術館)を舞台に、そこにたずさわる人々に起きる5つの出来事を描いた美術小説短編集でございます。
美術やアートを題材にした作品が多い原田ハマ様は、フリーのキュレーターの経歴もあり、なんと「MoMA」での勤務経験もございます。そんなゴイスーな知識や経験が作品に活かされているのでございます。
「カフーを待ちわびて」は、第1回日本ラブストーリー大賞を受賞、映画化。さらに、「楽園のカンヴァス」は山本周五郎賞を受賞、同時に本屋大賞3位も。本好きの方ならご存知のとおり、大人気小説家のおひとりでございます。なにより、原田様の美術小説は、美術のすばらしさ、美術が人生をどれほど豊かにするか…優しく教えてくれるのでございます。
原田様の美術小説のなかでも、こちらは短編なので普段、あまり読書しない方にも読みやすいかと…。もし、短編でなくても大丈夫という方がいらっしゃいましたら、是非お薦めしたいのが、こちら。
原田ハマ様の入門書で最高傑作な一冊でございます。文庫も出ております。小生も、最初にこの作品を読んで原田ハマファンになり、美術展に足を運ぶようになりました。こちらは、タイムリミットの7日間で巨匠ルソーの名作の真贋判定をする美術史ミステリーでございます。物語を楽しんでいるだけで、美術に詳しくなったと錯覚させてくれる作品です。
原田様の美術小説は、読んでいるだけで名画を楽しんでいる錯覚に陥らせてくれるのでございます。読むと美術館、美術展に行きたくなること間違いナッシングでございます。
このゴールデンウィーク、美術展、美術館を訪れるご予定のある方、是非、こちらを読んでモチベーションをあげてくださいませ。
(文:N田N昌)