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「おかあさん おかあさん おかあさん…」(作・絵:大島妙子)
自分のために薬屋さんへ薬を買いに行った母親を家で一人で待っている風邪を引いた女の子のお話でございます。自分が風邪で寝込んでいるのに母親のことを心配する主人公の女の子の優しさが大人の胸に刺さります。と同時に、「転んでないかな、雪だるまになってないかな」と母のことを心配する妄想がシュールでかわいくて超笑えるのでございます。
さらに、大島様の画がとにかくゴイスーに笑えるのでございます。細かいところにまで気を配られていて、そんなところを発見してはクスクス笑ってしまうのでございます。笑えて心が温かくなって、気が付いたら病気のことを忘れている…そんな絵本でございます。お子様がいらっしゃる方は是非、親子で読んで頂きたい一冊でございます。
そしてもう一冊が…
「ぼくのえんそく」(作:穂高順也 絵:長谷川義史)
主人公の男の子が遠足当日、風邪で熱を出して遠足に行けなくなるというお話でございます。ありがちな設定かと思いきや…。男の子の遠足に行きたいという気持ちが男の子の体から幽体離脱!遠足に参加してしまうのでございます。
かなりダイナミックな展開のお話でございます。ユーモアたっぷり大人も楽しめる素敵な絵本でございます。画もユーモア絵本でお馴染みの長谷川義史様が担当されております。こちらも病床の憂鬱な気持ちを忘れさせてくれること間違いナッシングの絵本でございます。
風邪やインフルエンザで寝込んだ際には、是非処方してくださいませ!
(文:N田N昌)