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有安杏果の気持ちを考えてみた。なぜ今だったのか?
ももクロは「今までの女性アイドルにない、ずっと同じ5人でももクロを続けて行きたい」と度々口にしていて、モノノフはそれを信じて疑わなかった。でも、時とともに人の思考は変わる。
多くのモノノフは理解を示した。でも中には「辞めるなんてひどい」「ファンを裏切った」「自分勝手」という、辛辣な言葉もあったのは事実だ。心底にある本音は皆そうだろう。
でも、決して有安も自分勝手なワガママで、ももクロを辞めたんじゃないと思う。振り返ってみて欲しい、有安が喉の不調で声が出せなくなった時も、インフルエンザになった時もメンバーがフォローしてくれた、モノノフみんなが気遣った。その感謝を忘れる人じゃない。人一倍周囲に気を使い、真面目で努力家と皆が認める、そんな有安杏果が、なぜ今、このタイミングで、バッシングをも覚悟でももクロ卒業を決断できたのか? おそらく有安は・・・
「私がいなくても、ももクロは大丈夫」
と確信を持ったからに違いない。
おこがましくて有安は絶対にそんなことを口にしないはず。でも胸の内にこの確信がなければ、皆を置き去りに辞めるなんて言うわけがない。
本人も言っていたが、大学で普通の生活を過ごす同年代の友だちを見て、その感覚が羨ましくなった。
推測だが、辞めるなら早めに、さもすると去年の大学卒業と同時くらいを考えていたかもしれない。
しかし、たぶん去年は、自分を含め皆の個人活動が活発だっので言えなかった。ただ、全国ツアーで多くのファンに5人の姿を見て貰える機会も多かった。そして例年になく5人一緒の時間が多かったはずだ。
そして、思い残すことはない、と10周年のお祝いムードが高まる前に身を引いた。このタイミングしかなかったのだろう。これが有安の優しさだったかもしれない。
21日のライブ、両手いっぱいに花束を抱えた有安がステージから姿を消した瞬間から、ももクロは4人グループとなった。
そして「あの空へ向かって」を4人で披露した。杏果パートは割り振られ、新フォーメーションで踊った。
更に、5月23日(水)ももクロがまだ一度も行っていなかった東京ドームで「10周年アニバーサリーライブ」が決定と発表された。
ももクロスタッフはさすがだ、有安が消えて沈んだムードを一転、新生ももクロの挑戦に鉾先を向け、前を向いて突き進む道と妙味を示して見せた。
ただ、東京ドームの前には、4月21日(土)、22日(日)滋賀県東近江市・布引運動公園陸上競技場で開催される「春の一大事 2018」という大イベントが待っている。第1ステップはここなのだ。
4人になったももクロのビジョンが見えない人も多いはず。しかし、モノノフよ期待しよう、ももクロはきっと更にパワーアップすると。
佐々木彩夏
「杏果が“辞めなきゃ良かったな”と思えるくらい。一人いなくなったももクロと言われないようにがんばる」。
そう、そのうち「ももクロって5人組だったの?」と驚かれるくらいにならなきゃダメなんだ。
玉井詩織
「杏果が得意のネットサーフィンをしなくても私たちが何をしているかわかるように、見守ってもらえるようにがんばります」
ももクロももクロってうるさいよ、くらいにメディアを賑わせないと。
百田夏菜子が言い放った
「4人でも沢山の人に笑顔を届けられるようなグループになる。私たちにはその覚悟がある」
苦心してトップアイドルまで駆け上がり、10年という節目を迎えさらなる飛躍をと意気込むはずだった。それが一転、突如としてグループは岐路に立たつことに。
まだ20代の若い女の子4人が、「覚悟」という言葉を使って決意を表したんだ。
聞いたかモノノフよ、心が震えなかったかモノノフよ、この覚悟に加勢しなくてどうする?!
最後に高城れにが叫んだ
「ずっとついて来い!」
応えよう。
さあ一緒に昇ろう、追いかけよう、ついて行こう、連れて行いこう、連れて行ってもらおう、ももクロとモノノフの、新しいステージとあの空の向こうへ。
ももいろクローバーZの新しい伝説の幕が上がる。