関ジャニ∞の丸山隆平様が初主演を務める映画『泥棒役者』が話題でございます。

 

 

 

昔の仲間から脅されてある豪邸に泥棒に入った元泥棒(丸山)が、来客たちから「編集者」「絵本作家」「豪邸の主人」と次々間違われ、その都度、捕まらないように勘違いされた役を必死に演じるという物語でございます。その勘違いが上手に重なり合っていくのですが、その綿密に計算された勘違いが秀逸なのでございます。かつてのアンジャッシュのコントを彷彿させるのでございます。

 

この脚本、監督を手掛けたのは、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の脚本家、西田征史様でございます。実は西田様、お笑い芸人出身でございます。学習院大学法学部に在学中に芸人を目指してホリプロのオーデションを受け合格。笑いコンビ「ガラパゴス」、「ピテカンバブー」を結成されております。

 

「ピテカンバブー」の相方は、今、映画評論家としても活躍しているコトブキツカサ様でございます。しかし、1999年に解散し芸人を辞めます。そして、2000年から舞台の脚本・演出を手がけるようになり、それがプロデューサーの目に留まり、脚本のコンペティションを受けることとなり、映画『ガチ☆ボーイ』で映画脚本デビューすることに。

 

その後、『魔王』、『怪物くん』『妖怪人間ベム』『信長協奏曲』ドラマ脚本を担当。今や超売れっ子脚本家でございます。今回の「泥棒役者」の勘違い展開はそんなキャリアをお持ちの西田様ならなのでございます。

 

さらに、絵本専門士の小生の興味をそそったのは、主要人物に絵本作家が登場すること、さらにその絵本「タマとミキ」が物語の重要なアイテムであることでございます。

 

こちら「タマとミキ」には、ミュージックビデオもご用意されております。その名も「タマとミキのうた」。なんとこちらは、作詞を西田監督が担当。さらに、歌声を披露してくれているのは新海誠監督の娘としても知られる子役の新津ちせ様でございます。

 

こちらでご覧いただけます。

http://dorobou-yakusha.jp/tamamiki/

 

ちなみに、猫と女の子が主人公の実在する絵本で今話題なのは…

 

2ひきのねこ」(作:宇野 亞喜良)

 

11月に発売、この絵本にハマるオシャレ女子が急増中でございます。イラストレーターの宇野亞喜良様の絵がとにかくかっこいいのでございます。中山ヒデ様風に言わせて頂くと「シャレオツ」「ゴイスー」なのでございます!

 

宇野様といえば、資生堂の人気コスメブランド「マジョリカマジョルカ」の「マジョリ画」でも有名。挿絵画家、グラフィックデザイナー、さらに、キュレーターや舞台美術、芸術監督も務める重鎮でございます。内容は、宇野様の愛猫である「ジタン」と「すなこ」の実話に基づいた物語でございます。こちらも大人好みになっております。

 

さらに!この絵本、帯もゴイスーなのでございます。グッチとのコラボでも話題。絵本作家としても大活躍!!女子に大人気の画家ヒグチユウコ様が推薦コメントを書かれております。もちろん、帯にはヒグチ様の素敵なイラストも描かれております。

 

宇野亞喜良様とヒグチユウコ様の絵が同時に楽しめる超贅沢な絵本になっております。映画の後、是非、本屋さんに寄ってご確認くださいませ。

(文:N田N昌)

情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 映画「泥棒役者」の中に登場する絵本と監督が気になる