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「まないたにりょうりをあげないこと」(作・絵:シゲタサヤカ)
とってもシュールでポップなユーモア絵本作家として今大きな注目を集めている絵本作家、シゲタサヤカ様のデビュー作でございます。(シゲタ様の作品には必ずといっていいほど食べ物が登場いたします)舞台はとあるレストランの調理場。たくさんのコックさんが料理をしております。
ところが、ひとりのコックさんが発見してしまうのです。調理場にある一つの「まな板」が食材をつまみ食いしているところを…。まな板が食材をつまみ食い、そしてどんどん太っていく!?シュールな設定でございます。一体どんな展開が待ち受けているのか…読んでからのお楽しみでございます。お次は、こちら。
「りょうりをしてはいけないなべ」(作・絵:シゲタサヤカ)
こちらは、シゲタ様の「まないたにりょうりをあげないこと」の続編。こちらもシュールでかなり笑えます。大人の笑いのツボをついております。場面は同じレストランの調理場。こんどの主役は、一人のコックが買ってきた新しい鍋。なんとこの鍋。口がございます。口と言っても鍋の天井部分のことではございません。人間の口のような口が側面にあるのでございます。
それだけではございません。この口がくせ者、料理中に笑って鍋の中のものをこぼしてしまうのでございます。さらに、嫌いなものもその口からプイと吐き出してしまうのでございます。果たしてこの鍋の運命は…。
そして、もう一冊!
「コックの ぼうしは しっている」(作・絵:シゲタサヤカ)
こちらもシゲタ様の続編でございます。3部作でございます。舞台も同じレストランの調理場。この作品の主人公はコックのぼうしとお店で一番のウソつきコックでございます。ウソつきコックは、細かくつぶしたハーブをこっそり顔にぬり「風邪を引いた!」などと、ウソをついては仕事をさぼってばかり。しかし、その悪行の一部始終を頭の上から見ていた帽子には口があり、そのことを告発しようとします。こちらもシュールで笑える展開がご用意されております。
以上、3作品は、大人からの評価が高い「大人絵本」のなかでも笑える度が極めて高い絵本でございます。そして、どの作品も5分で読めます、楽しめます!食欲の秋、「大人絵本」デビューするにはもってこいの絵本でございます。是非、ご体験くださいませ。
(文:N田N昌)