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寝る前に何らかの儀式が必要という人は少なくない。毎日変わらぬ何かをして気持ちを落ち着かせて安眠したいのだ。日記を書いたり本を読んだり体操をしたり、人によってそれぞれ違うだろうけれど、お尻に着目した安眠法もあるという。
ちなみに私が寝る前に行う儀式はおそらく多い方だ。まずコラーゲンとビタミンCのサプリを摂取した後、歯磨き、洗顔、顔のお手入れという普通の作業を経て、ビタミン目薬を差し、PC作業で酷使した目をいたわる。
そしてアロマオイルで軽く体の凝っている部分をマッサージする。さらにアイピローをまぶたに載せて、静かに目を閉じ、アプリの「寝たまんまヨガ」を流しながら眠りについていく。
歳をとるたびに儀式が増えて行く。若い頃はサプリもマッサージも必要なかったし、特にケアしなくても目も翌朝にはスッキリしていた。だんだんと儀式の手順が増え、時間も長くなると、眠るのが面倒になり、とりかかるまでに小一時間も経ってしまうこともある。もっと手短に切り上げてさっさと眠りたいのだけれど。
そんな中『からだにいいこと』で良さそうな記事を見つけた。寝る前に、1分間、とあるところにシャワーを当て続けると安眠できるというものだ。どこかというと、それはお尻。割れ目の真上にある仙骨という逆三角形の骨に、温かい湯を15秒、少し熱い湯を15秒、最後に熱めのお湯を30秒当てるというものだ。
この仙骨には多くの神経や血管が通っているため、ここを温めると全身の血行が良くなり、老廃物も流れていくという。基礎体温も上がり、脂肪が燃焼しやすくなってダイエットにも効果的なのだとか。さらに基礎体温の上昇は眠気を誘うので、安眠効果もあるというのだ。
早速体験してみた。スマホでタイマーを2分に設定してからお尻に熱めのお湯を当てていく。2分は結構長い。次第に熱がヒップ全体に行き渡り、じんわりと温まっていく。尾てい骨のあたりが随分とラクになった感じがした。シャワーを終えてもいつまでもお尻がほかほかしている。
こんなに温かいということは、今まで随分お尻は冷えていたのだろう。そういえば以前、カイロプラクティックの先生が、尾てい骨は尻尾の名残りと言われているけれど、ここの調子が良くなくなると、体調に影響するんだよと教えてくれたことがある。
おかげでお尻に湯たんぽを当てているかのようで安らかに眠りにつくことができた。どうやらこれで眠るための儀式がまたひとつ増えそうである。寒くなる季節、お尻の冷えへのケアも忘れずにいたい。