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『日本書紀』に登場する日本最古の温泉とも言われている四国松山の道後温泉。中でも、「ふなや旅館」は、多くの文豪たちが愛したそうで、夏目漱石の句碑をはじめ、旅館のあちらこちらに文豪の作った詩が飾られています。3000年以上の歴史を誇る名湯『道後温泉』は、アルカリ性単純泉の湯は優しくなめらかで、湯治や美容に適していると言われています。
太宰治が愛した「西伊豆三津浜・湯の花温泉」
出典:http://mitoyasudaya.com/
太宰治が『斜陽』を執筆した部屋が残されている「安田屋旅館」。広大な富士の眺望と駿河湾の潮騒の響きに癒されると評判だそうです。『湯の花温泉』は、単純アルカリ泉で神経痛、関節痛に効果があると言われています。
志賀直哉お気に入りの「三木屋」のお部屋は、現在も当時のまま残っており、縁側からは「暗夜行路」に描かれた庭園を眺めることが出来るそうです。しかも希望であればこの部屋に泊まることもできるそうです。城崎温泉の泉質は、ナトリウム、カルシウムー塩化物高温泉で、神経痛・筋肉痛・関節痛・冷え性・疲労回復・健康増進などに良いとされています。
出典:http://www.fukuzumi-ro.com/
箱根の中でも明治23年創業の老舗旅館「福住楼」は、島崎藤村だけでなく、福沢諭吉をはじめとする多くの文豪だけでなく、日本画家の川合玉堂、映画俳優の阪東妻三郎など、多くの著名人に愛された宿なんです。それぞれが愛した部屋が異なるので、是非訪何度も訪ねたくなるそうです。温泉は、アルカリ性単純温泉で、疲労回復、健康増進、関節のこわばり、慢性消化器病などに良いとされています。
山口県の湯田温泉にある「西村屋」は、中原中也が結婚式と披露宴を行った宿なのですが、現在、その会場「葵の間」で毎年「中原中也賞」の選考会が開かれているんです。湯田温泉は、アルカリ性単純温泉で、神経痛、関節痛、冷え性、筋肉痛、疲労回復に良いとされています。
森鷗外の旧居があるのが水月ホテル。名作「舞姫」を執筆した部屋は今、宴席などに利用が可能。水月ホテル内の天然温泉は、重炭酸ソーダ泉の黒湯。なめらかで優しく包まれているような肌触りがあり、神経痛、リュウマチ、胃腸痛に効果があると言われています。
偉人の愛したお湯につかり、お部屋でゆっくりと偉人の残した文学を味わうのも、忙し日々の中、おつなものではないでしょうか。