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その受賞を知り、改めて気がついたのですが、月を題材にした絵本はたくさんあり、さらに、大人が楽しめるものが多いのでございます。そんななか今回は、「笑える」ではなく、「絶対笑える」お月さま絵本をご紹介させて頂きたいのです。普段、絵本を読まない人にも、是非読んで頂きたいのでございます。
2冊ご用意いたしました。まずは、こちらから!
「うそつきのつき」
偶然ですが絵を担当したのは、今回、日本絵本賞大賞を受賞された荒井良二様でございます。そして文章が内田麟太郎様。お二人とも絵本界では大物中の大物、人気絵本作家でございます。そんな二人のコラボ作、しかも20年前に出版されていたとは思えない笑いのレベルでございます。
お月様の表情は超シュール、お話も何度読み返しても笑えます。むしろ、読めば読むほど面白みが増してきます。細かいところに細かいこだわりが隠されているので、隅から隅までしっかりお楽しみくださいませ。
大人にこそ読んで笑って頂きたい、そんな一冊でございます。
ちなみに、この絵本、15場面あるのですが、内田様が14場面分の文章しか書かれておらず、残りの1場面は好きにして!という依頼だったのだとか。そこで荒井様が書いたのがヤマアラシのシーン(肛門も見えている場面)でございます。いったいどんなシーンなんのか、そちらも併せてお楽しみくださいませ。
そしてもう一冊は、こちら!
「つきよのかいじゅう」
こちらは、マツコ・デラックス様が絶賛したことでも有名、ナンセンス絵本の巨匠、長新太様の作品でございます。
一見、子供にこの面白さが伝わるのかと疑問に思うくらいシュールな笑いがお楽しみ頂ける絵本でございます。こちらは27年前の作品。当時の反応、反響がとても気になる作品でございます。
ちなみに、長様は当時放送されていたオリンピックのある競技の放送を見ていて「人間ていうのは、誰しもこういうものに興味があるじゃないか」と思い、この絵本の中に登場するアレを描いたんだとか。正解は是非、作品をお読みください。絶対に笑えるはずでございます。
(文:N田N昌)