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オートレースに命懸けで挑み続ける森且行選手の生き様に密着したドキュメンタリー映画『オートレーサー森且行 約束のオーバル 劇場版』がついに公開!初日翌日の11月30日には都内映画館で公開記念舞台挨拶が実施され、森且行選手、ナレーション担当の萩原聖人、そして穂坂友紀監督が登壇した。
満員御礼で迎えたこの日、森選手は「本日はご来場ありがとうございます。そして僕の3年間をよく諦めずに密着して撮ってくれた穂坂監督に感謝したいと思います。ナレーションを務めてくれた“同級生”の萩君も本当にありがとうございます!」と全てに感謝を述べた。
森選手と萩原の出会いは、1988年放送の連続ドラマ『3年B組金八先生(第3シリーズ)』。クラスメートを演じた。当時について聞かれた森選手は「萩君は麻雀が上手い!撮影が終わってゲームセンターに行くと、萩君が麻雀ゲームで勝ちまくる」と雀士の顔も持つ萩原の片鱗を明かしてニヤリ。一方、萩原は「当時は中学生で僕から見たら森君はスター候補生。でも分け隔てなくみんなと仲良くしてくれた。だから今の距離感があるのだと本当に思う」と懐かしそうに森の人柄を評していた。
そんな二人は一昨年、約30年ぶりに再会して酒を酌み交わしたという。互いの印象について森選手が「当時と全然変わっていないと思った」と嬉しそうに明かせば、萩原も「僕も全然変わっていないと思った。すぐに意気投合した」としみじみ。人気絶頂の最中に森選手はオートレーサーへの道を歩んだわけだが、萩原は「ビックリしたのと、なんてことを…と。当時は本当に!?と思った」と言うも「果たして信念を貫く行動が出来る人はこの世にどれくらいいるのか?信念を貫かせてくれない現実が襲ってくる中で、彼はブレない折れない。(お酒の席でも)彼はスマート。苦労話を一つもしなくて、楽しい話しかしない。人を惹きつけるし、差別をしない。この映画に映っているものがすべて真実だという事が伝わってくる」と森選手の生き様をリスペクト。これに森選手は「30年ぶりに会った時は復帰前でリハビリ中でしたが、萩君といると楽しくなってしまって2軒ハシゴしました」と笑わせた。
そんな二人の30年ぶりの再会を知り、萩原にナレーションのオファーを出したという穂坂監督。二人ならではの関係性に期待し「萩原さんだったら森さんの生き様に魂を込めてナレーションを入れてくれるはず」と確信したという。
このオファーに萩原は「大役だと思った。この作品の世界観を自分がどう表現出来るのか。森君との関係性がある中で、このチャレンジには震えました」と心境を吐露し、森選手も「よく引き受けてくれたと思った。監督を『最高です!』と褒めました」とベストキャスティングだと太鼓判。「最初は萩君の声だとはわからず、カッコ良過ぎてビックリした。魂が入っていると…。注目です!」と聴きどころに挙げていた。
森選手と30年ぶりに親交を深めた萩原だが「行く!と言っていたけれど、いつの間にか終わっていた。森君からは飲みの連絡はあるけれど…」とレース生観戦はいまだ実現せず。森選手は「だって萩君とはお酒を飲みに行った方が楽しいじゃん!?」と笑わせつつも「レース最終日にスケジュールが合えば来てもらいたい。その後に飲みに行けるので、最終日狙いで誘いたい」と提案。これに萩原が「行きましょう!」と声を弾ませて約束すると、森選手も「楽しみが増えた!」とレースへのさらなるやる気をみなぎらせていた。
また本作のテーマにちなんで「挑戦する際にどのように自分を奮い立たせているのか」を発表。穂坂監督は「森さんの『挑戦を楽しむ』という言葉が印象的で、そんな森さんの姿を見て『失敗してもいいからまずはやってみよう』と思えるようになった」と森選手の生き様に影響を受けた様子。萩原は「一つの事に挑戦し続ける難しさや葛藤はあると思うけれど、そこに挑戦し続けることに生きる意味があるのかなと思う」と返答。森選手も「好きでないと前には進めない。壁にぶつかっても楽しい事を探して、腐らず、前に向かって突き進む」と自身の半生を振り返るかのように実感を込めていた。