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株式会社ロッテは、“日本に酔う、チョコレート”をコンセプトとした「YOIYO」シリーズの第18弾として、中田英寿氏が代表を務める株式会社JAPAN CRAFT SAKE COMPANY監修のもと、黒龍酒造株式会社とコラボレーションした「YOIYO 酒ガナッシュ <黒龍酒造> 貴醸酒」を2024年11月5日(火)10時よりロッテ公式オンラインモールおよび黒龍酒造が手掛ける複合施設「ESHIKOTO」にて、数量限定で販売開始する。
シリーズ第18弾となる今回は、「YOIYO」ブランド初の試みとして、累計100万人が訪れた国内最大級の日本酒イベント「CRAFT SAKE WEEK」のプロデュースなど、日本酒の魅力を国内外に発信し続ける中田英寿氏が代表を務める株式会社JAPAN CRAFT SAKE COMPANYに監修を依頼。
発表会当日は中田英寿氏と今回のコラボレーション先となった黒龍酒造株式会社 8代目蔵元 水野 直人氏、そして株式会社ロッテ 中央研究所 チョコ・ビス研究部 田所 啓次氏が登場した。
試作品を重ね試行錯誤をする中で「しあわせな寛ぎ時間や仲間との会話が弾む、最高に美味しいお酒ガナッシュタイプチョコレート」をコンセプトに、日本酒とチョコレート、どちらにも深い知見をもつ中田氏とともに、30種類以上もの日本酒を試飲し、チョコレートとの相性を比較した。その中で「黒龍 貴醸酒」を醸す黒龍酒造とのコラボレーションが決定。福井県内ではもちろん、全国でも屈指の人気と知名度を誇る酒蔵の一つである黒龍酒造は1804年創業の老舗だ。
今回使用している「黒龍 貴醸酒」は、仕込み水の代わりに日本酒を使用して仕込んだ「貴醸酒」ならではの蜜のような甘さと酸味、黒龍のお酒ならではのキレと果実香が特徴であり、それがチョコレートに負けてしまわぬよう、幾度の改良を経ただけでなく、口どけの滑らかさを極限まで追い求め、配合のバランスをコンマ数パーセントまで追求して完成した。
中田氏は食べ終わった後に口の中に無駄なものが残らない、それがいいお酒だと思っていて、チョコレートもそういったチョコレートに仕上げようとバランスを大事にしたと語る。また、チョコレートを食べた時に水やコーヒーをすぐに飲みたいと思わずに、何個も食べ続けられるものをつくりたいと思い、この商品が完成したと語った。
その要望に応えるべく、株式会社ロッテもいろいろな組み合わせの試作品を作成。ミルクタイプ
×「大吟醸 龍」、ビタータイプ×黒龍貴醸酒、「口溶け」タイプ×黒龍貴醸酒などの試作品を何度も試食・改良を繰り返し、選ばれたのが「口溶け」タイプ×黒龍貴醸酒となった。
当日はこの3タイプを実際に試食できたが、「口溶け」タイプ×黒龍貴醸酒は口に入れた瞬間、フルーティーなお酒の香りが広がり、すぐに溶けていくまろやかな口当たりで、パクパクと何個も食べられるチョコレートだった。
何度も繰り返し、試作を重ね完成した商品に対して、株式会社ロッテの田所氏は2人がいなかったらここまでこれなかった。視野が広がり、コラボの醍醐味を感じたと話す。
黒龍酒造の水野氏もこのコラボレーションについて聞かれると、普段はあまりコラボレーションをしないが、中田氏とは昔から繋がりがあり、自分たちのお酒をよく知っている彼となら安心してコラボできた。また、コラボをすることでお酒に対する新たなファンやチョコレートを通してお客様に日本酒を知ってもらえるのは嬉しいと語った。
パッケージはモダンで黒龍酒造のコーポレートカラーでもある黒龍ブルーを使用。シンプルで上品さと高級感があり贈答品としても喜ばれる。
チョコレートと日本酒のよさを引き出すのは、なかなか大変だが、最終的にはお互いのよさを引き出せたと、満足するできのチョコレートができあがったのだ。
最後に、今後について聞かれると3人は次のように語った。
「YOIYO」を通じて日本のクラフト酒に貢献していき、チョコレートからお酒を知る機会の提供と魅力を発信していきたいと田所氏は話す。
そして中田氏は昨今は訪日外国人も増えていて、日本酒の興味も増えている。そのためこのような取り組みも大事。そして今後も日本の文化、日本酒を広める活動をしていきたいと語った。
水野さんはお酒はそれぞれの県で生まれている。ワイナリーを巡るみたいに、いろんな酒造を巡ることも増えていって欲しい。そして酒文化だけでなく、日本の食文化、伝統文化を発信していきたいと話した。
このように3社の想いがシンクロして完成したチョコレート「YOIYO 酒ガナッシュ<黒龍酒造>貴醸酒」。試行錯誤した取り組みの背景を知り、福井県にある酒蔵にも想いを馳せながらぜひ味わってみてほしい。