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『スローン・アンド・リバティ』で演じたルテインというキャラクターは、従来の塩野が経験してきた俳優業とは異なり、完全に新しい役柄だった。塩野は、声だけでキャラクターの感情や世界観を表現する難しさを強調し、「映像のない中での収録が一番の挑戦だった」と振り返る。収録の際には、まずキャラクターのビジュアルを見て、自身の中で声のイメージを膨らませたという。監督と何度も意見をすり合わせながら進め、特にセリフの長さに合わせて声を調整する技術が難しかったとも語った。
また、舞台やドラマの演技と異なり、声優は声だけで感情を表現するため、「明るい声で話していても内心では傷ついている、といった複雑な感情を声で表現することが必要」と新たな発見もあったと明かした。全366種類のセリフを2回にわたる収録でこなし、その中でも特に「魔術師」「魔術図式」といった言いにくいセリフに苦労したことを笑いながら語った。
塩野は元々、ゲームが好きで、幼少期の体験が現在の俳優業にも影響を与えているという。ゲームのストーリーを進める中でキャラクターになりきる感覚が、今の俳優としての役作りにも通じる部分があると感じている。特に、今回の声優挑戦は「一つ一つのセリフで物語を紡ぎ、プレイヤーに届けるという点で非常にやりがいを感じた」と振り返った。
今後も声優の仕事を続ける意欲を示し、将来的には渋い大人のキャラクターにも挑戦してみたいと語った。また、「スローン・アンド・リバティ」をプレイする際には、大剣を使うキャラクターが好きだと話し、ゲームに対する思い入れも垣間見えた。
「スローン・アンド・リバティ」
公式サイト :https://www.playthronendliberty.com/ja-jp