令和5年税制度改正により2024年1月からはじまる新NISA制度。現行のNISAと何が違うのか? 気になっている人も多いのではないでしょうか。

楽天グループが主催するグループ最大級の体験イベント『Rakuten Optimism 2023』の「フューチャーフェスティバル」内では、「“資産づくり”ってみんなしてる? 話題のNISAって始めた方がいいの?」をテーマとしたイベントが行われ、ママでタレントの菊地亜美さんが登壇。楽天証券の経営企画部、広報マネージャーの松崎さんとともに新しいNISAについてトークセッションを行いました。

新NISAって何ですか?

資産形成について尋ねられると「興味はあるけれど…何から始めたらいい?と聞くだけ。友達と集まって資産運用の話にもなるけれど、その先にはなかなかすすめない」と話す菊池さん。

そもそもNISAとは、株式・投資信託の税金優遇制度のこと。通常、株式や金融商品に投資をした場合、その利益や配当には約20%の税金がかかりますが、NISA口座を開設し投資すると、一定金額の範囲内で購入した金融商品から得られる利益が非課税になります。

現在、「一般NISA」、「積立NISA」、未成年が利用できる「ジュニアNISA」※の3種類があり、楽天証券だけをみても「積立NISA」の講座を開設している人は 310万人以上。3年前とくらべて5万人ほど増えており、20~30代の若年層や女性も多いそうです。※ジュニアNISAは新規の口座開設が2023年まで。

では、令和5年税制度改正よりNISAの何が変わるのか? 松崎さんは3つのポイントを挙げて説明しました。

ポイント1

今までのNISAでは「積立NISA」か「一般NISA」どちらかを選ぶ必要がありましたが、2024年以降は「積立NISA」と「一般NISA」を併用できるようになれます。例えば、「積立NISA」で毎月積立をしつつ、個別株投資や外国株なども「一般NISA」で投資できるようになります。

ポイント2

これまで「積立NISA」が40万円、「一般NISA」が120万円だった年間非課税投資枠が、新NISAでは積み立てが120万円、一般では240万円まで非課税投資枠が拡大します。つまり両方のNISA併用で360万円分非課税になるわけです。

ポイント3

現行のNISAでは非課税保有期間が20年間ですが、新NISAでは無期限(恒久化)され、これまでよりも長期的な投資が可能になります。非課税期間が恒久化されるので、ロールオーバー(金融商品を翌年の非課税投資枠に移管すること非課税期間を延長する制度)をする必要もなくなります。

2024年以降のNISA制度は、拡充・恒久化の方針が示されて制度が向上したことで、より自由に便利に節税をしながら資産形成できるようになるわけです。

ポイ活だって立派な資産形成になります

まだNISAの講座を開設していないという菊池さんは「このチャンスにすぐ始めたいけれど何をしたらいいですか?」興味津々。松崎さんは貯めた楽天ポイントを投資するポイ活の運用を勧めました。

「ポイントを稼ぐために買い物をしている。ポイ活はもはや趣味」という菊池さん。楽天お買い物マラソン中にまとめて買うなど工夫をして、楽天ポイントを10万ポイントくらいもっているそうです。

楽天お買い物マラソンとは、楽天に出店している複数の店舗で期間内に買い物をすることで、最大10倍の楽天ポイントをもらうことができるサービス。松崎さんは「楽天証券では楽天ポイントで投資信託が買えるため、それだけの楽天ポイントがあるならぜひ、活用してほしい」とアドバイスしました。

さらに松崎さんは、菊池さんをはじめ仕事に子育てにと忙しい人にむけて、楽天証券の、一度設定すれば自動で積立金が引き落としされる“ほったらかし投資”機能や、設定次第で楽天市場だけでなく投資など様々なことに楽天ポイントを活用できるメリットを紹介。

また、楽天IDをもっていればスマホでサクサクっと講座を開設でき手間のかからないことや、楽天カードと楽天キャッシュで投資信託の積立をすると最大で1%分の楽天ポイントが還元され、それを新たな投資や株の購入に利用できるといった無駄のないポイ活術を説明すると、菊池さんは「初心者でどうやって始めたらいいのか分からないうえに、手続きが面倒くさそうというイメージもありましたが、絶対やるべき!」と目を輝かせてうなずきました。

将来を見据えて新積立NISAにチャレンジ

結婚前をふりかえり「若い頃は20年後のことなんて考えられず、3万あったら今使いたいと思っていた。でも歳を重ねると子どものこともあるし、将来はもっとお金が必要になってくる」と菊池さん。「もしも、独身の方で(積立NISAをしている)って聞いたら、いっきにその人の株があがるかも。しっかり将来を見据えて積み立てているというのが信頼に結びつきますよね。家族になるならそういう人がいいです」とコメント。ために貯めためた10万楽天ポイントを運用して新NISAにチャレンジしたいと締めくくりました。

ハードルが下がって気軽にはじめられるようになる新NISA。この機会に資産形成のことを考えてみてはいかがでしょうか。まずは貯めたポイントを活用して資産づくりに挑戦してみるのもいいですね。

週刊エコノミスト
Fujisan.co.jpより
情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 2024年からはじまる新NISA制度とは? 菊地亜美さんと一緒に学ぶ、いままでのNISAとこれからのNISA