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一つ目は、一般社団法人 日本ソイフードマイスター協会がプロデュースした「GAMMO(ギャンモ)」という新しい大豆加工食品の“新ジャンル”。
ギャンモとは、日本の昔ながらの大豆加工技術と、新素材または新技術を組み合わせて作る「ネオ・がんもどき」を指します。がんもどきと同じように主原料は大豆ですが、最新のフードテック技術を用いることで、新しい大豆製品となっています。
これまでの大豆加工食品では活用されていなかったハンバーガー、サンドイッチ、餃子などの食べ方で重宝するように仕上げたのだそう。
きっかけは、同協会代表のソイフード研究家 池上紗織さんが、「ネオがんもどきレシピ」を幾年にも渡って試作錯誤したことが始まりでした。完成したレシピをぜひ世に広めたいとの一心で「ギャンモプロジェクト」を構想。大豆加工品メーカーである株式会社エヌ・ディ・シーがプロジェクト参画第一号として名乗りをあげたことにより製品化が実現しました。
●噛みごたえのある新しい豆腐製品!
特徴は、代替肉としてではなく、日本人が慣れ親しんでいる豆腐製品の延長線上として、新しく「噛みごたえのある豆腐製品」として生み出されたということ。
豆腐やがんもどきのような豆腐加工製品はやわらかいですが、ギャンモはその点をカバーし、最新のフードテックを用いて噛みごたえをプラスしました。
日本が培ってきた大豆加工技術をフルに活用すれば、調理や配合次第で、“しっかり噛んで食べる歯ごたえ”を生み出し、メインのおかずとしても満足感を高めることが十分可能であることを証明しました。
池上さんいわく、ブースで試食をしてくださったがほぼ全員「美味しい」と言ってくれたそう。
ブースで実際に試食してみたところ、確かに、がんもどきのようなジューシーさがありつつも、お肉のような噛みごたえもありました。とはいえ、お肉ではなく、大豆の爽やかさもあるという、これまでにない食感と味わいを楽しめました!
2023年4月3日より第一弾プロダクトとして、ギャンモパテとギャンモボールがエヌ・ディ・シーから新発売。今後、い飲食店でも導入が始まるようです。ぜひ試してみたいですね。
続いては、ディーツフードプランニングによる次世代プラントベースフード「Deats(ディーツ)」です。
なんと日本の伝統的食材である“こんにゃく”と“おから”を原材料としたフード。肉や魚の代替はもちろん、デザートやディップソースなど、さまざまな商品展開ができるフードだそうなんです。
こんにゃく粉のもつ水溶性食物繊維と、おからのもつ不溶性食物繊維を摂取でき、肉や魚に比べると脂質・カロリーも低いため、健康志向の人にウケているとか。
また長年の研究による独自技術で、臭いや食感も自在にコントロールし、さまざまなサステナブル食品を展開できるようにしているそうです。
展示ブースでは、ディーツカツを使ったカレーや、カツサンド、メンチ、フィッシュバーガー、唐揚げ、白身魚焼き、チャーハン、とり皮、鮭、ツナ、ナゲット、明太子、タルト、スムージーなど、なじみの料理にディーツが肉や魚さながらに使われているサンプルが多数展示されていました。
そして希望者にはウニやキャビアも試食で提供していました!ウニ軍艦はまさに見た目はウニ!
カレーやメンチカツを試食してみたところ、おからとこんにゃくが原料とは思えない歯ごたえ! まさにカツ、まさにメンチであり、言われなければほぼ100%気づかないレベルでした!
最近では飲食店とコラボしてディーツパテを利用したバーガーを開発。近い将来、手軽に食べられる日が来そうです。
代替シーフードを多数手がけているあづまフーズは、今回、新登場した代替カニカマ「まるでカニカマ」も含めて、今回のブースで展開しました。
近年、「まるで魚」シリーズの「マグロ、サーモン、いか」で話題に。見た目は本物のマグロやサーモン、いかに見えて、実はこんにゃく粉などでできているんです。
そこで今回、新たに見た目のこだわりだけでなく、味まで追求した新シリーズの販売に向け、新たな製品を開発。創業130年を超える老舗かまぼこ製造会社であるフジミツ株式会社と業務提携し、「まるでカニカマ」というプラントベースかに風かまぼこを作り上げました。販売は2023年9月を予定しているとか。
●徹底したこだわり!
まるでカニカマはすり身を一切使用せずに仕上げているというから驚き。気になる食感は、かにの身がほぐれるかのような感じだそう! かにの繊維質まで再現しているというこだわりぶりです。
サラダのトッピングはもちろん、スープやコロッケなどの具材、ベトナム風生春巻きなど、エスニックメニューにも合うそうですよ。
どれも次世代のフードで驚きの味や食感、見た目。味や食感をぜひ自分の舌で確かめて、新しいフードを世間に広めていきましょう!