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水谷さんは肌の明るさについて、「紫外線の影響により季節ごとに変動します。紫外線が減少する秋から冬にかけて肌色は明るくなり、紫外線が増加する春から夏にかけて肌色は暗くなります」と説明。肌が明るくなった冬に美白ケアをすることで、「メラニンの生成をおさえて、シミ、ソバカスを防ぐことができます」とのことです。
また、シミがつくられるメカニズムとしては「紫外線などの刺激により、表皮角化細胞から肌の奥のメラニン産生細胞(メラノサイト)に『メラニンを作りなさい』という指令が出される」「その指令を受け取ると、メラニンを作る酵素(チロシナーゼ)が増えて、そのチロシナーゼがチロシンと反応しメラニンが産生される」「表皮角化細胞に産生されたメラニンが受け渡され、蓄積される」という3つのステップがあり、この過剰なメラニンがシミへとつながっていくそうです。
美容の大敵であるシミ・ソバカス。これを予防するための注目の美白有効成分として、水谷さんは「コウジ酸」をあげました。
コウジ酸は今から100年以上前、日本酒や味噌などの醸造現場で麹を扱う杜氏の手が白くなめらかであることから注目され、コウジ酸の美白効果が解明されました。「メラニンの生成を抑え、シミ・ソバカスを防ぐ」効能効果が認可された天然由来の美白有効成分です。
水谷さんによると、「コウジ酸は他の美白有効成分と比べて、分子量が小さく、メラノサイト(シミの発生源)までしっかり届いて、シミ・ソバカスを防ぎます」とのこと。また、一般的にシミと呼ばれているのは、紫外線などによって発生する老人性色素斑ですが、ソバカスは遺伝的要因が強く紫外線で悪化します。コウジ酸は、メラニンの生成を抑えることで、シミ・ソバカスを防ぐとのことです。
さらに、近年はシミを除去するレーザー施術を受ける女性が増加していますが、レーザー治療後のシミの跡はアフターケアを行わないと再びシミが生じる可能性があります。コウジ酸はシミ再発の予防としても使用することができるそうです。
コウジ酸の化粧品への配合は当初困難を極めましたが、コーセーは苦難を乗り越えて1990年にコウジ酸配合化粧品「コーセーホワイトニングクリームXX」を発売。長年にわたって愛され、コウジ酸製剤はさらなる飛躍を遂げています。