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多くの女性が悩むことの一つが貧血。今回は、『食べるフェムケア』食材といわれ、貧血予防に良いといわれるアサイーの健康効果と美味しく手軽に取り入れる方法をご紹介します。
日本人女性のうち、貧血症状が顕著に現れているのは30-40代(出典:厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査」)といわれています。
イシハラクリニック副院長の石原新菜先生は、貧血について次のように解説します。
「貧血とは、血液の中で酸素や栄養を運んでいる赤血球の数が、減ったり、小さくなったりする状態です。酸素が十分に供給されずに、酸欠になり、顔色が悪くなったり、疲れやすくなったりします。栄養が行きわたらずに、髪や爪がもろくなるのも貧血の影響です。
貧血にも種類があり、中でも日本人に最も多いのが鉄分不足で引き起こされる“鉄欠乏性貧血”です。また、貧血が女性に多いとされている理由は、月経による鉄の喪失に加え、生活習慣が関係しているからです。偏食や小食、ダイエットは、赤血球の材料であるたんぱく質や鉄を不足させ、ストレスもまた鉄の吸収をサポートするビタミンCを減少させます」
貧血予防や対策にはどんなものがいいのでしょうか? 石原先生は次のように述べます。
「貧血対策には、赤血球の材料となる鉄分摂取が大事ですが、良質な赤血球をつくるために欠かせないホルモン(造血ホルモン)の存在もあります。それは赤血球をつくるように指令を出すエリスロポエチン(EPO)です。
スーパーフードとして大人気になったアサイーに、このEPOを増やす働きがあることが最新の研究で報告されています。しかもアサイーには、鉄分、ビタミンB群、たんぱく質など、赤血球をつくるのに必要な栄養素が豊富であることも見逃せません。貧血に悩む人にぜひ摂っていただきたい食材の一つです」
アサイーは、ブルーベリーよりひと回り大きい黒紫色の果実を持ち、強い紫外線と強烈な雨の降る過酷な環境のアマゾンで生まれたヤシ科の植物です。貧血症状を感じている人は、ぜひアサイーを取り入れてみましょう。
アサイーの果実の味は、甘みや酸味はほとんどなく、オリーブオイルのようなコク、若葉の香り、ほんのりと渋みがある程度。そのため、いろいろなメニューに加えることで奥深い味わいが生まれて、美味しさが倍増します。手軽に美味しく摂取できる方法を見ていきましょう。
まずは手軽に取り入れられる市販の商品をチェック!
アサイーに、古来より「女性の果実」と呼ばれるザクロ、レッドグレープ、バナナ、りんごなどをバランスよく配合してあるので、フルーティーで爽やかな酸味を楽しめます。手軽にアサイーを取り入れられます。
もっとオリジナルのアサイーボウル・ドリンク・デザートなど、アレンジして楽しみたい人は、アサイーを収穫後、すぐに搾汁して冷凍パックにした、高濃度アサイーピューレがおすすめ。無糖タイプなので自在に味付けできます。
タリーズコーヒーでは、2層の色合いが鮮やかな、アサイーとハニーヨーグルトを合わせたドリンクが楽しめます。
おうちで手軽にアサイーをアレンジして楽しむのもおすすめ! 2つのレシピをご紹介します。
1. 「レモン香るアサイーオレンジジュース」
【材料】(1人分)
アサイーフリーズドライパウダー 大さじ1
オレンジジュース 200ml レモン汁 小さじ1
【作り方】
材料すべてをグラスに入れてかき混ぜてできあがり。
2.「アサイー ヨーグルトドリンク」
【材料】(1人分)
アサイードリンクベース 50g
ヨーグルトドリンク(無糖) 150g
クラッシュアイス 適量
【作り方】
グラスの8分目までクラッシュアイスを入れて、アサイードリンクベース、 ヨーグルトドリンクの順にゆっくりと静かに注げばできあがり。
働く女性の日には、ぜひアサイーを美味しく取り入れながら、活力を蓄えましょう!
【プロフィール】
石原 新菜 先生
イシハラクリニック副院長
1980年長崎県生まれ。小学2年生までスイスで過ごし、その後、高校卒業まで静岡県伊東市で育つ。2000年4月帝京大学 医学部に入学。2006年3月卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在父、石原結實氏のクリニックで主に漢方医学、自 然療法、食事療法により、様々な病気の治療にあたっている。