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プロ野球・読売巨人軍の吉川尚輝選手による、貧困などを理由に夢をあきらめざるをえない子どもをなくすための活動「吉川尚輝チャイルドドリームプロジェクト」より、認定NPO法人フローレンスの活動に対する支援が決定。12月13日、フローレンス本社にて吉川選手へ感謝状が贈呈されると共に、吉川選手自ら「食品無料配送の梱包ボランティア」をしました。
フローレンスは「孤独な子育てや子どもの虐待を防ぐ活動、経済的な困難を抱える家庭やひとり親家庭への支援など、親子に関わる社会課題の解決に取り組む」ことを目的とした認定NPO法人。吉川選手による支援は「シーズンの公式戦で記録した得点数と盗塁数の合計×1万円をフローレンスに寄付をする」という内容で、今季は得点64、盗塁16で、計80万円が寄付されています。この寄付金は、フローレンスが行う子育て家庭への食品無料配送・相談支援事業である「こども宅食」に充てられます。
フローレンス代表理事から「ご寄付を通して誰もが安心して子育てができる社会の実現に大きく貢献されました。深く感謝の意を表します」と感謝状が贈呈されると、吉川選手は深々と頭を下げ、はにかみながらもうれしそうに受け取りました。
続けて、今回のメインイベントといえる吉川選手による「梱包ボランティア」がスタート。まずは、7歳と10歳のお子さんがいる家庭への梱包を実施し、食品はもちろんのこと、おもちゃやぬいぐるみのほか、エプロンや歯ブラシ、ハンドクリームなど、親御さんにも喜んでもらえるような品物を丁寧な手つきでバランスよく詰めていきました。最後にお菓子がぎっしり入った大きなサンタブーツと可愛らしいクリスマスカードを添え、配送セットを完成させました。
さらに、3歳のお子さんがいる家庭への梱包も実施。可愛いぬいぐるみ、おむつ、お風呂グッズなど、子育てに必要なアイテムも含め、真剣な顔つきで大きな段ボールいっぱいに詰めていきました。その丁寧な仕事ぶりにスタッフから「とてもお上手なので、もうひとつお願いしたいです」との声があがり、急きょ、1歳のお子さんがいる家庭への梱包もすることに。手のかかる時期の育児で忙しい親御さんのことを思い、さっと手早く食べられるインスタント食品を入れる場面もあり、気遣いが垣間見えました。
梱包を終えた吉川選手は、寄付活動について「小中学校のときに、家庭の事情で野球を諦めなくてはいけない人たちをたくさん見てきました。僕のお父さんがチーム監督だったので、嫌でもそういう話を耳にする機会が多かったです。もし、その子が野球を続けていたらプロ野球選手になっていたかもしれないと思うと、本当に心が痛みます。一人でも多くのお子さんが夢に向かって頑張ってほしいなと思いますし、僕がプロ野球選手の立場として少しでも力になれるよう、自分自身も頑張らなきゃいけないなと思っています」と思いを明かしました。
2023年の抱負について尋ねられると、「来季から副キャプテンを務めることになりましたので、チームとしてリーグ優勝、日本一を目指していきたいです。もちろん、この活動にもすごく力を入れていきたいですし、自分の成績で寄付金額も変わってくるので、責任を持ってしっかり頑張りたいです」と「僕は立場上プロ野球選手なので、一人でも多くの人に勇気や感動を与えられるように頑張っていきます」と真っ直ぐな瞳で意気込みを述べました。
さらに、イベント後の囲み取材でも記者から「来シーズンの盗塁数や点数へのこだわりについて教えてください」と求められ、吉川選手は「そこで寄付金額が変わってくるので、より多く盗塁もしていきたいですし、多くホームベースを踏むことはチームにとってもプラスになるので頑張りたいと思います。具体的な数の目標はまだわからないですが、とりあえず今年以上は」と頼もしく答えています。
【認定NPO法人フローレンス 公式サイト】
https://florence.or.jp/