去る10月4日は投(10)資(4)の日。20年以上の長期運用実績を持つさわかみ投信株式会社はこのほど、投資の日に合わせて「#投機よりも投資を プロジェクト」をスタートさせました。同社はまず、混同されがちな投機と投資の違いについてなどを発信するメッセージ広告を発信。また、上場企業や投資家、投資未経験者ら650人に対して実施した「株式投資のホンネ調査」を実施し、その調査結果も発表しています。

#投機よりも投資を プロジェクト

https://www.sawakami.co.jp/lp/investment/

あらゆるメディアに力強いコピー

10月3日発刊の朝日新聞に、強烈なインパクトのメッセージ広告が掲載されました。「報道機関のみなさまへお願いです 投資と投機を区別して報道してください」。これは投資における報道の在り方を訴えた広告です。特に投資未経験者は新聞やニュースなどの報道で「投資はギャンブルに近いもの」とイメージしがち。事実、同社が実施したアンケート調査によると、投資未経験者の約8割が「投資はギャンブルに近いもの」と回答。その理由は「ニュースなどで投資トラブルとして扱われるから」でした。

同社が本プロジェクトで定義している「投資」は、長い目で相手を応援すること。そして経済・社会の成長をめざし、共にリターンを分かち合うこと。一方「投機」は、短期で売買を繰り返し、自己利益のみを追い求めること。「投資」と「投機」は意味がまるで違うのです。同社の広告は、投資未経験者が投資に対してネガティブなイメージを抱かないように訴えた力強いメッセージと言えます。

10月3日から10月9日までは東急東横線渋谷駅の改札内に屋外広告も掲出。「とうもろこし これって投機ですか?投資ですか?」、「先輩から、絶対上がると薦められた株 これって投機ですか?投資ですか?」。こちらも、思わず足を止めてしまうような広告です。皆さんもこれらが投機なのか投資なのか、考えてみてください。

「投機と投資を区別して報道してほしい 耳にした上場企業経営層のホンネです」「投機に困っている上場企業経営層は60%」と書かれたメッセージトラックも走行。東京証券取引所がある茅場町周辺や上場企業が点在する東京駅周辺、テレビ局が所在している六本木やお台場を走行させるあたり、非常に効果的なプロモーションだと感心します。

 投資家も難しい「投機」と「投資」の違い

「株式投資のホンネ調査」の結果からは、投資未経験者、投資家、上場企業経営層と3者のホンネが垣間見えます。同プロジェクトの大きなテーマである「投機」と「投資」の違いについて、投資未経験者は約8割が理解していません。また、投資家でさえ自信を持って理解できていると回答したのは24.3%でした。

メッセージトラックに掲載されている通り、投機に困っている上場企業経営層は60%。そのうち、株主からのプレッシャーを感じ、中長期的な企業価値向上の意思決定がしにくいと回答した人は70%となっています。この結果は「投機的な株主に困惑している」というホンネでしょう。

2022年4月。東京証券取引所は市場構造の見直しがなされ、新たに「プライム市場」、「スタンダード市場」、「グロース市場」という3つの市場区分に再編されました。再編の目的は「持続的な企業価値向上を促す」仕組みを目指すためです。東証再編から半年経った10月に展開されているのが「#投機よりも投資を プロジェクト」です。“正しい投資”を考えるきっかけになるのではないでしょうか。

情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 話題の「#投機よりも投資を プロジェクト」投資はギャンブル!?さわかみ投信が伝えたい日本全体の“ホンネ”