コーヒー廃材を有効活用したシロップ『PROUD LBERICA COFFEE(プラウドリベリカコーヒー)』が、株式会社LIFULLと世界的バリスタ井崎氏によって共同開発され、10月からはシロップを使った商品が賛同企業から販売されます。

「株式会社LIFULLでは、さまざまな社会課題の解決を事業を通じて取り組んでいます。」そう語るのは、株式会社LIFULLの執行役員 Cheif Creative Officerの川嵜氏。

同社では、社会課題を引き起こす素材に食べるという新たな可能性を見い出すことができれば、より持続可能な社会が叶えられるという考えから、「地球料理-Earth Cuisine」という、食べることが地球のためになる新たな食材を見つけるというプロジェクトを2018年から行っているのだそう。

フィリピンのコーヒー農家の貧困問題の解決へ

今回はそのプロジェクトの第4弾で、「フィリピンのコーヒー農家の貧困問題」を課題として、コーヒー栽培における廃材にフォーカスを当てました。

コーヒーは世界中で愛されている飲み物で、消費量も年々増えています。コーヒー生産国の1つフィリピンでも消費量は増加していますが、外資系コーヒー店の進出により生産量は減っているのが現状です。

この社会課題を解決するために、通常なら廃棄されるコーヒーの花・葉・枝・カスカラを利用し『PROUD LBERICA COFFEE』のシロップの開発を行いました。

このシロップを製造することにより、コーヒー農家が生豆以外に収入を得ることが可能になります。

また、絶滅の危機に瀕しているリベリカ種をフィリピンコーヒーの象徴として復活させることで、自国で生産するコーヒーへの誇りと関心を取り戻したいという狙いもあるのだそう。

・プロジェクトに賛同した4つの企業によるコラボレーション商品が発売

今回、このプロジェクトに賛同したのは『猿田彦珈琲』『小川珈琲』『VERVE COFFEE ROASTERS』『アッシュ』の4つ。

『猿田彦珈琲』はダイレクトトレードによるコーヒーの買い付けを続けており、農園へ適正な対価を支払うことにより美味しいコーヒーを持続的に生産してもらえるよう、農園の環境や農園との関係性を重要視してきました。

今回フィリピンの農園へも何かできないかと思い、このプロジェクトに賛同したといいます。

恵比寿本店とThe Bridge 原宿で販売される『コーヒーリーフとドライフルーツのミルクブリュー』は、LEAFシロップを使用し猿田彦珈琲で初めてのミルクブリューでアレンジ。

ドライフルーツの甘みや旨みとトンカ豆の上品な風味で、普段ブラックコーヒーを飲まない方も飲みやすい特別感のあるドリンクに仕上がっています。『小川珈琲』は1952年に京都の地で創業し、今年で70周年を迎えます。

コーヒーづくりの基盤である地球環境や生産者の暮らしを守ることも大切な役割だと考えているのだそう。

CASCARAシロップとローズヒップでコーヒーチェリーの果汁を再現した『CASCARA-ROSE』。

濃いめに抽出したコーヒーにFROWERシロップとミントシロップをプラスした『BLOOM』。

ミルクブリューコーヒーにスモーキーなWOODシロップを加えスパイシーに仕上げた『杜のかおり』。

ジャスミンティーに柚子とLEAFシロップを使い爽やかに仕上げた『翠の雫』。

と、シロップそれぞれの個性や風味を活かして4種類のドリンクを作りました。

小川珈琲 堺町錦店、OGAWA COFFEE LABORATORY 桜新町、OGAWA COFFEE LABORATORY 下北沢で販売されます。

『VERVE COFFEE ROASTERS』は創業以来、約15年に渡りコーヒー農園の方との直接取引きを通じてコーヒー豆の品質改善に取り組み、品質に相応しい対価を支払うということを実践しています。

サスティナブル且つ社会問題を解決するためにも、今回の取り組みに共感し賛同しました。

ベリーズ産のカカオとスモーキーなWOODシロップを合わせた『スモークモカ』。華やかな風味のFLOWERシロップに煎茶の水出しとトニックウォーターで清涼感を出した『煎茶トニック』。ライチのような風味のLEAFシロップに八角とファンネルシードの風味を加えた『オリエンタル』。

CASCARAシロップにエスプレッソとソーダを合わせた『ESPカスカラコーク』。

と、それぞれの個性を最大限に活かしつつ、コーヒーの持っているフルーティーな果実感を融合させ、さまざまなシーンで楽しめるコーヒーを作りました。

『スモークモカ』と『煎茶トニック』はVERVE COFFEE ROASTERS 新宿店、六本木店で販売。『オリエンタル』と『ESPカスカラコーク』はVERVE COFFEE ROASTERS 鎌倉雪ノ下店、北鎌倉店で販売されます。株式会社SGマネジメントは、渋谷の神南を中心にバーなどの飲食店を運営しています。

廃材をシロップとしている点が、ゴミを出さない取り組みをしている店舗『æ(アッシュ)』と親和性を感じ賛同しました。

FLOWERシロップにライチとジャスミンを合わせた食前酒にピッタリな『Coffee flower Spritz』。エスプレッソマティーニをCASCARAシロップに合わせ、ラズベリーとカルバドスを加えた『cascara Espresso Martini』。WOODシロップにコーヒーチェリーとラムを合わせた『Coffee wood Old fashioned』。

LEAFシロップにゴールドブリューコーヒーとボタニカルを合わせたジンベースのカクテル『Coffee leaf Gimlet』。

と、バーならではの4種類のアルコールメニューを新たに開発しました。

社会課題の解決にも繋がる『PROUD LBERICA COFFEE』のシロップを使用したコラボレーション商品で、新たな美味しさを発見してみてはいかがでしょうでしょうか。

情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 コーヒー廃材を有効活用した『PROUD LBERICA COFFEE』のシロップを使用した商品が登場!フィリピンのコーヒー農家の貧困問題の解決に!