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唐揚げ担当でリーダーの大橋ミチ子、マヨネーズ担当・多田えりの2名で活動しているびっくえんじぇるは、合計体重が200キロを超える重量級アイドル。
TIFに出場することが長年の夢だったというふたりに、アイドルとして苦労した過去や、自分に自信を持てるようになった理由などを聞いてみた。
――念願のTIFに初出場できた気持ちを教えてください。
大橋 びっくえんじぇるを立ち上げた時は、まさか4年後にTIFに出られるとは思っていませんでした。目の前にあることに必死に食らいついてきた結果、たくさんの方に支えていただきながら、こうやって夢を叶えられることができて本当に嬉しいです!
多田 「えりぴよ」という名前で1人で活動している時から、アイドルの登竜門であるTIFにどうにか出られないかなって考えていたんです。簡単に出られるフェスではないので私は10年かかりましたが、ファンの皆様からの応援のおかげで夢のステージに立てて本当に幸せでした!
――TIFに出場して気づいた自分たちの強みはどこでしょうか。
大橋 この体型です!TIFのスタッフさんからも、ただ歩いているだけで「すごいなあ」って言われたんですよ。どのアイドルグループにも負けないボディですね。
――たしかにインパクトのあるボディですね。
多田 「おデブアイドル」というだけで、よくも悪くも興味を持ってもらえると思うんですよ。たとえ笑われたとしても、私は興味を持ってもらえたもん勝ちだと思っているので、私達は絶対に埋もれないです!
――ちなみに、体型を理由にアイドルとして認められないこともありましたか?
大橋 アイドルイベントに出たいと思って自分たちから話を持ちかけても、体型で「お断り」ということはたくさんありました。
多田 そもそもパフォーマンスを見てもらえなかったですね。見た目だけで「アイドルなんてふざけんな」ぐらいの感覚です。
――苦しい過去を乗り越えてTIF出場を果たされたんですね。今はおふたりともすごく前向きですが、昔からそういった性格なのでしょうか。
多田 私は3歳から太っていたので、体型でからかわれることがたくさんありました。その影響もあってずっとネガティブな性格だったので、自分のことを好きになることができなかったです。
大橋 私は、体重が55キロくらいだったんです。それでも当時は体重にとらわれて拒食症になってしまい、ヨーグルトと水だけ生活を半年くらい続けていました。そしたら、次は過食症になってしまい、食べたくないけど食べちゃうことが本当に辛くて、体型のことだけで毎日ブルーになっていました。
――そういった過去があったんですね。今のように前向きになれたのはなぜでしょうか。
多田 自分を受け入れることができたからです。私はデブって言われて傷ついてきた立場なので、体型を活かしたアイドルで自分が有名になり「おデブ」というワードをポジティブに、太っているという理由でいじめられたり、ネガティブに生きてしまう人がいなくなればいいなと思っています。
大橋 ぽっちゃり女子のためのファッション雑誌『la farfa(ラファーファ)』で、ぽっちゃりしている女の子が水着を着て笑っている姿を見て「自分が悩んでいることなんてバカバカしいな」って思えたんです。これをキッカケに、少しずつ自分の体型を認められるようになりました。今は過食症も治って、本当に好きな物を好きなだけ食べて、それで太ったという感じです(笑)。
――摂食障害で悩んでいる人にとって、おふたりの姿は助けになるかもしれないですね。
大橋 びっくえんじぇるを見てくださっている方の中には、摂食障害で悩まれている人も大勢いるんですよ。私たちが体型を気にせず、楽しそうに食べている姿を見て「拒食症がよくなりました」というお声をいただくこともあります。
――そういった面においても、世の中の人たちを助けられているんですね。では、最後に、TIF出場を果たした今、新たに掲げている夢を教えてください。
大橋 「10年後は武道館かな?」「20年後は東京ドームかな?」ってTIFが終わった後にふたりで語り合っていました(笑)。毎日がむしゃらに一生懸命頑張ってきたことがどんどん大きくなって「いつの間にか東京ドーム行っちゃったね!」っていうことが夢です。
多田 これからもファンや周りの方々を大切にしながら、新たな夢に向かって私たちらしく全力で突っ走っていけたらいいなと思っています。
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