南青山の複合文化施設「スパイラル」にて2022年3月4日から6日まで開催されていたイベント「100色の結婚式-2100年までにカタチにしたい100のこと-」展(以下、「100色の結婚式展」)が、現在、オンラインで楽しめる「360°バーチャルツアー」を展開中です。

これは、結婚準備の口コミサイトを運営する「株式会社ウエディングパーク」が、2021年1月より実地している「Wedding Park 2100 ミライケッコンシキ構想」の一環として開催されたもの。

作家でお笑い芸人の又吉直樹さんや写真家の横浪修さん、デザイナーの桂由美さんなどをはじめ、ウエディング業界内外問わずさまざまな企業や団体、クリエイター、学生らが参加した、今そして未来におこりうる結婚式の課題を解決する100通りの糸口を提案しています。

今回のイベントのために書き下ろされた又吉直樹さんによるショートストリー『もう一通の手紙』や、2010年に桂由美さんがパリクチュールで発表し話題になった「鯛のウロコドレス」などが会場に展示されていた他、Z世代である大学生たちによるミライの結婚式への提案コーナー、また、特別展「Ever Wedding」では、「結婚式場と街の関わり方」「人生100年時代の結婚式」「イノベーション&テクノロジー」の3テーマで、さまざまなクリエイターたちが結婚や結婚式の未来について考えています。

写真)桂由美さんデザインによる花婿衣装に身をつつんだ又吉直樹さん。『もう一通の手紙』は、昨年発表した『2100年の結婚式』の続編。又吉さんのもとに2200年を生きている子孫から手紙が届き、曽祖父さん(又吉さん)の結婚にまつわるエピソードや言葉などが綴られている。

Z世代による未来の結婚式プレゼンテーション

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ」によると、2021年に結婚式を挙げたカップルのうち「自分の人生が好きになった」と答えた人は全体の72.9%にのぼり、一昨年の調査から6.4ポイント増加しているそうです。理由は、コロナ禍で迷いながらも結婚式実施の決断をしたことで二人の絆が深まったことや、列席者からの応援を感じたなど。

一方で、マーケティングリサーチ会社の「株式会社アスマーク」によると、結婚願望がある人のうち、コロナ禍の影響に関わらず4人に1人は「挙式をしない」意向という調査結果もあり、結婚に対する価値観の多様化をふまえ、今、改めて結婚式について考える良い機会なのかもしれません。

では、結婚式についてZ世代はどのように考えているのでしょうか。例えば、「100色の結婚式展」に参加した埼玉女子短期大学生は、2100年の社会と結婚について「今よりもジェンダーレスな世の中になり、夫婦別姓は当たり前、同性婚も認められると考え、同性婚でも子供をもうけることができるようになる」と予想しています。

一方で、純粋無垢を感じさせる伝統的な白い衣装やドレスの価値観は変わらず、共飲共食儀礼の「直会(なおらい)」に起源をもつ宴会なども継続すると考えており、「おもてなし」や「感謝の気持ち」を伝え、ゲストの満足や喜びを中心にした式のスタイルは大切にされ続けると予想しているようです。

このように「100色の結婚式展」では、親戚や友人など近しい人のみで祝う結婚式から、同じマンションで暮らす住民やご近所さんらと祝う地域に根付いた結婚式、完全リモートによるバーチャルな世界の結婚式、年齢や性に捕らわれない結婚式など、結婚や結婚式を通して新たなコミュニケーションのカタチが提案されており、結婚を考えているカップルのみならず、祝う側、親、兄弟、地域・行政など、あらゆる立場から結婚式や人生について考えることができる内容となっています。

また、ウエディングに携わる各企業が提供する最新トレンドや、チャレンジしている取組み、サービスなどを紹介しているコーナーもあり、結婚式を考えているカップルにとって耳よりな情報が満載です。

詳細は「100色の結婚式-2100年までにカタチにしたい100のこと-」の「360°バーチャルツアー」https://2100.weddingpark.net/mirai/event/1266 および、「Wedding Park 2100 -ミライケッコンシキ構想- 」 https://2100.weddingpark.net まで。

マーサ・スチュワート ウェディングス ジャパン
Fujisan.co.jpより
情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 どんな結婚式をしたいですか? ミ結婚式ライと最新トレンドを知る「100色の結婚式展」バーチャルツアー開催中