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「ビックコミックオリジナル」で連載中の人気コミック「前科者」を有村架純主演、連続ドラマ&映画という形で実写化した本作は、"前科者"たちの更生、社会復帰を目指し、保護司が奮闘する姿を描き出した感動作だ。WOWOWで放送されたテレビドラマ版では主人公の佳代が、保護司として成長していく姿が原作に準じて描かれていたが、今回の映画版では、テレビドラマの3年後の世界をオリジナルストーリーで描き出す。
映画上映後、大勢の観客で埋まった劇場にやってきた有村は「公開から少ししかたっていないですけど、これまでこの映画に出会ってくださった方の声を聞くと、いろいろと考えさせられる話だったのか、いろんな感想を聞くことができました。この作品に参加することができてよかったなと思います」とあいさつ。磯村も「本当にたくさんの方に見ていただき、とても嬉しく思うのと、こうやって舞台挨拶ができるということで、感謝をしています」と続ける。
周囲からの評判も良いとのことで、有村は「すごく良かったよというのは、自分の知り合いや友達から連絡が来ましたし、素晴らしい演者の皆さんの熱量がすごく心に届いたと言ってくださるファンの方もいらっしゃいました。やはり心に刺さるような作品が皆さんに届いたら嬉しいなと思っていたので、もう大満足ですね」と笑顔を見せる。
有村演じる阿川と、磯村演じる滝本。中学時代の同級生である二人は互いに好意を抱きながらも、とある事件がきっかけで疎遠になってしまう。今回の劇場版では、そんな二人が、意図せずに再会することになる。
有村は「とても悲しい出会いだなと思いました。決して交わることが許されないような関係性だったので。せつないなと思いましたね」としみじみ。磯村も「コンビニから出てきて、(阿川の保護観察対象者となる森田剛演じる)工藤について話した時に、阿川が泣き崩れる姿が、すごいもう迫力で。現場で過呼吸になっちゃって、崩れ落ちるんですが、そこで阿川と真司との心の距離感が見えたので。びっくりしちゃったんですけど、そこからこの世界に一気に入ることができました」と有村との共演を振り返った。