くら寿司やJINYA Ramen Barなど、日本食を武器にアメリカで成功している日本の外食チェーン店は少なくありません。

少子化の影響からかカレー店、ラーメン店、弁当店、居酒屋などの倒産が過去最多を記録する中、外食チェーンが生き残るには訪日外国人観光客向けの店舗展開、日本人向けの業態転換、現地住民向けの海外進出の3つが選択肢として挙げられるでしょうか。

焼き鳥を武器にアメリカでの店舗展開を開始したのが、株式会社鳥貴族ホールディングスからから株式会社エターナルホスピタリティグループへと社名変更した「鳥貴族」です。

この投稿をInstagramで見る Torikizoku(@torikizoku.usa)がシェアした投稿


https://www.instagram.com/p/DFTkJodytpG/

同社の広報担当者に話を聞いたところ、今年2月カリフォルニア州トーランスにオープンした「TORIKIZOKU」のアメリカ1号店は「想定を上回る集客状況で店舗売上ともに好調です。金土日を中心に、開店前から行列が出来ています」といいます。

「当社グループでは、グループビジョン”Global YAKITORI Family”を軸に、中期経営計画を策定し、その計画に沿って海外展開を加速しています。各地域における市場での存在感を高めるべく、スピード感をもって海外での店舗展開を推進しております」と、アメリカだけでなく台湾や韓国でも店舗展開を始めた理由についても話してくれました。

アメリカの店舗の雰囲気が日本人が知る鳥貴族とは異なる理由については「東アジアに比べ、米国では鳥貴族の認知や焼鳥の喫食経験率が高くないと考え、相応のローカライズを実施しているためです。ロゴについても、メニュー構成や店舗設計が日本とは全く異なるため、混乱やブランド棄損を招かないように、国内鳥貴族のロゴは使用せず、白基調のロゴとデザインを打ち出しています」と説明してくれました。

「TORIKIZOKU」以外にも「HASU」(カリフォルニア州トーランス)と「zoku」(カリフォルニア州レドンドビーチ)を運営していますが、「現在、米国における店舗モデルの確立を目指し、TORIKIZOKUを含む直営3店舗でそれぞれ異なるコンセプトや立地条件を踏まえた店舗づくりの検証を進めております。当面は3店舗体制の収益化に取り組むとともに、将来的な多店舗展開を実現するためのファストフード業態の構築に注力しています」としています。

Yelp:TORIKIZOKU
https://www.yelp.com/biz/torikizoku-torrance[リンク]

アメリカのレビューサイト、Yelpでは手厳しい声も見受けられますが「開業以降、お客様の声を丁寧に受け止めつつ、必要に応じて対応を実施しております。また、メニューについても、お客様のご来店状況や反応を踏まえながら、今後の多店舗展開を見据えたメニューエンジニアリングを進めており、現在はYelp含めた顧客評価も改善傾向にあります」と、さらなる現地化を進めていることを話してくれました。

この投稿をInstagramで見る Torikizoku(@torikizoku.usa)がシェアした投稿


https://www.instagram.com/p/DLTZzVzSVNZ/

寿司やラーメンに続き、焼き鳥もアメリカ人の食生活に根付いていくのでしょうか。

※画像提供:株式会社エターナルホスピタリティグループ

(執筆者: 6PAC)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 「TORIKIZOKU(鳥貴族)」アメリカ1号店の調子はどうですか? →「開店前から行列が出来ています」