ミュージカル『刀剣乱舞』、舞台『呪術廻戦』などに出演する人気俳優の佐藤流司さんが、20代の締めくくりとして自身4冊目となる写真集『Reason』を発売しました。

故郷である仙台で撮影した本作は、今年1月17日に30歳を迎えた佐藤さんが自身のルーツやゆかりの地をめぐり、その旅の様子をたっぷりと収めた一冊に。柔らかな笑顔が自然体の魅力を表しており、いつになく自然体の佐藤さんの素顔がみられる30歳のメモリアルな一冊となっています。

ご本人にお話を聞きました。

●30歳というメモリアルな年に写真集を発売されましたが、初版が14000部、発売前に重版がかかるなど大変な人気です。率直なお気持ちはいかがでしょうか?

素直にうれしいですね。今まで3冊写真集を出していて、今回で4冊目になるのですが、今回は発売前重版ということで、日頃応援してくださるみなさま、そしてご購入いただいたみなさまに感謝です。

●帯コメントはご両親によるものですが、どのような感想を言われていましたか?

特にないですね(笑)。わたしがやっている仕事に関して最近は感想を特に送ってこなくなったのですが、でもきっと満足してもらえたのではないかなと思っています。

●写真集のタイトルには毎回Rの文字が入っていますが、今回のタイトル『Reason』もご自身で考えられたものだそうですね。

Reasonには理由と言う意味がありますが、自分がこの世に生を受けてから今日まで生きて来られた意味をはじめ、いろいろな仕事、人生を通して、今日まで生きてきた、今日まで作り上げてきた理由みたいなものを、写真を通して表現できればいいなと思ってタイトルにしました。

●ルーツをめぐる佐藤さんの自然体な表情が特に印象的でしたが、作品作りにおいてこだわったことは何でしょうか?

普段、俳優やアーティスト活動をやらせてもらっている時は、やっぱりどうしてもある意味、自分ではないというか、佐藤流司という人物を自分でも意識して構築しているところがあると思うのですが、そういう点ではこの写真集ではもっと素の部分、プライベートに近い、家にいるかのようなナチュラルな表情が見せられるかなと思って作りました。

●お気に入りカットについて教えてください。

20代最後に撮影をして、30代になって発売を迎えているわけですが、おしゃれなメガネをかけてタバコを手に持っている感じが、ちょっと大人っぽい自分を演出できているなと思って選びました。あと表情もアンニュイな感じを出せているので、それも理由です。

●クールな表情の印象が強いので、笑顔がとても素敵ですよね。

意識していない状態を切り取られているんですよね。それこそ取材を受けて自分で答えてハッとしたのですが、佐藤流司であることを自分で意識し過ぎてがんじがらめになったり、息がつまる瞬間も今まであったなと。

たとえば街などで昔の友達に会って久しぶりってあいさつする時、佐藤流司のスイッチを入れようとする自分がいたりするなと思っていたのですが、今回の写真集ではそんなことを考えず、リラックスしてラフな状態で撮影に臨めたことと、仙台という自分の地元で撮るということもあいまって、少し童心に返った瞬間も多かったのかなと思います。

●故郷である仙台の撮影は、懐かしく感じる瞬間もありましたか?

懐かしいなとは思いました。学生時代によく通っていた道、よく行っていたライブハウスにも行ったので。あと驚いたことと言えば、今所属している事務所の劇団ひまわりの養成所が仙台にもあったのですが、そこが今でもあるので、その場所に少し行ってみようと、撮影とは関係なしに少し足を運んだんですよ。でも、地元にいた少しの間、レッスンに行ってなかったので、外観の記憶もなくて。見てもあまりピンとこなかったことが、一番の驚きでした(苦笑)。

●地元の名産など美味しいグルメを味わう時間はありましたか?

牛タンをいただきました。そのお店の牛タンはものすごく美味いのですが、東京に来てから知ったので、地元にいた頃は食べていなかったですね。あと学生時代によく食べていた仙台っ子ラーメンというラーメン屋さんに行きました。写真集のデジタル版には収録されているのですが、そこのラーメンを食べている様子も撮っていただきました。当時大好きだったので、感慨が深かったです。

●30歳、大人になったなと思うことはありますか?

マッサージに行きたいなと思うようになりました。20代の頃はマッサージが本当にダメでしたが、最近はしっかりと疲れを感じ、睡眠を取らないとダメだと脳が信号を出し始め、胃がもたれ、朝シャキッとするまでに時間がかかります。20代、しっかり駆け抜けたので、寿命をしっかり前借りしたような感じがしていて、体もしっかり30代になったという自覚がありますね。まだ行っていないんですけど、この歳になってマッサージに行きたいなと思うようになりました。今度行ってみようと思います。

●今後の目標ややってみたいことはいかがでしょうか?

仕事の目標は、30代になりましたので、健康に気をつけ、体が本音を見せ始めたので、しっかり体調に気をつけて、今までどおり自分が納得いくパフォーマンスをみなさんにお見せできたらいいなと思っていることと、プライベートでは、アウトドアを20代であまり経験してこなかったので、それですかね。スポーツ系もケガすると危ないし、日焼けも避けていたところもあったので、そういうことに挑戦していく30代もいいかなと思っているところです。

(執筆者: ときたたかし)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 佐藤流司インタビュー 30歳メモリアル作品の4th写真集『Reason』は、「地元に帰って少し童心に ラフな感じで撮れた」