今年4月、「サブウェイ」を展開するワタミ株式会社と、スキマバイトサービス「タイミー」を提供する株式会社タイミーの業務提携が発表されました。

今回の業務提携の狙いなどをワタミブランド広報室の梅野泰輔さんにお聞きしました。

――業務提携における最大の理由はやはり人員確保という点なのでしょうか?

梅野:サブウェイは現在198店舗を展開しております。10年後は1000店舗、将来的には3000店舗の目標を掲げております。

この目標に対し、ボトルネックになるのはやはり人手です。昨今の人手不足問題を解決しながら出店を加速させるため、今回の業務提携に至りました。

――店長・社員以外の全ての従業員がタイミーを通じて採用した方で営業している「サブウェイ ヨコハマベイサイド本店」ですが、現在の運営状況はいかがでしょうか?

梅野:サブウェイ ヨコハマベイサイド本店では、店長・社員を除くすべての従業員を、スキマバイトサービス「タイミー」を通じて採用しておりますが、現在も安定した店舗運営を継続しております。

サブウェイは、世界約4万店舗を展開するグローバルブランドであり、衛生管理や商品提供に関して厳格なマニュアルやルールを設けております。タイミー経由で勤務される方についても、店舗配属前に衛生管理や商品作成などに関する初期研修を受講いただいており、その後も実際の業務の中でフォローアップを行っております。

こうした仕組みにより、業務の質や店舗オペレーションに支障が出ることはなく、一定のサービス品質を維持できております。加えて、タイミーを通じて継続的に勤務いただく方も増えており、業務への習熟が進むことで、接客の質やお客様満足度の向上にもつながっていると実感しています。

▲3パターンの店舗運営モデル。

――タイミーを通じて採用した方による現場のオペレーションで問題・課題となっているのはどういったことがありますか?

梅野:スポットワーカーとしてサブウェイで働く経験を重ねていく中で、サブウェイの従業員や社員として長期採用につながるケースもございます。

体調不良などを理由に当日欠勤は発生することもございますが、各店舗には研修を修了した登録者が多数いるため、募集をかけるとすぐにシフトが埋まる状況となっております。そのため、欠勤があった場合でも店舗運営に大きな影響が出ることはございません。

今後は、従業員の習熟度をさらに早く向上させることを目指してまいります。

サブウェイ×タイミーの業務提携が、日本の飲食業界における人材不足を解消するモデルケースとなるか、今後の動向にも注目です。

※画像:ワタミ株式会社提供

(執筆者: 6PAC)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 「サブウェイ」のワタミがスキマバイトの「タイミー」と業務提携 →狙いを聞いた