累計発行部数250万部突破のメガヒット大人気漫画「パリピ孔明」(講談社「ヤングマガジン」連載中)。23年秋にテレビドラマで実写化されるや、キャラクターの濃さや本格的な楽曲とライブシーンが話題を呼び、最終話ではSNSトレンド1位を獲得するなど大きな反響を得た。 そんな本作がスケールアップした『パリピ孔明 THE MOVIE』が大ヒット上映中です。

三国志の天才軍師・諸葛孔明(向井理)が、なぜか現代の渋谷に転生。 アマチュアシンガー月見英子(上白石萌歌)の歌声に心奪われた孔明は、英子とともに音楽の力で<天下泰平>を目指す。そんな中、日本を代表する3大音楽レーベルが頂点を競う、史上最大の音楽バトルフェスの開幕が決定! 各レーベルから多彩な強者アーティストが集結する中、孔明と英子も参戦することに。だが、そんな2人の前に三国時代の孔明の最大のライバル司馬懿の末裔・司馬潤(神尾楓珠)とshin(詩羽)の兄妹が立ちはだかる。果たして、孔明と英子の運命は――?

shinを演じた詩羽さんに撮影の思い出やシリーズへの想いについてお話を伺いました!

――本作とても楽しく拝見させていただきました!詩羽さんはドラマに続いての出演ですが、映画への出演はどう感じられましたか?

ドラマの方では、詩羽としてカメオ出演という形で出演させていただきましたが、全く別の役で映画にも出させていただくことになり、ヴィジュアルがほとんど同じ状態で、ドラマとは別の役で出るというのは一つの挑戦だと思いました。オファーをくださった製作チームのアイデアが面白いなと感じましたし、全然違う役だからこそ、shinという役を演じ切りたいと思って、純粋に嬉しかったです。
ドラマを見ていても、皆さんが音楽をこよなく愛しているというのはすごく伝わってきました。孔明がいることで歴史が交錯したり、人間ドラマや青春ストーリーもありつつ、メインは音楽に置いている“音楽ラブ”の人たちが集まっている作品だと感じています。

――本作の脚本を読んだ時にはどの様な印象を受けましたか?

兄役の神尾楓珠さんとは初めてご一緒させていただいたのですが、撮影中は本当のお兄ちゃんのようでした。すごく物腰が柔らかい方で、色々と受け止めてくださることが多くて。演技の切り替えが大事なシーンが多くて、会話シーンの後ですぐに泣くシーンを撮ることがあったんです。そういう時に、いつも喋っている私が急に黙り込んでも、それをちゃんと感じ取って、何も言わずにそばにいてくださったこともありました。お兄ちゃんとして遠くで待っているわけでもなく、隣にいてくださっていると感じて、すごくうれしかったです。

――shinというキャラクターの魅力はどんな所に感じましたか?

shinはすごく素直な子だと思いました。音楽に対する愛も感情も真っすぐで、素直だからこそ感受性がすごく豊かです。私は素直じゃないところがあると自分で理解しているので、shinの素直さや、お兄ちゃんに真っすぐ自分の思いを伝えるところは、素直でいようと意識して演じたと思いますし、そういうところは私がすごく憧れる部分でもあると思います。

――映画ならではの個性的なキャラクターたちもたくさん出てきました。

引き算を知らないスタイリングというか、足し算で出来上がっているキャラクターたちで、全員が主人公のようなヴィジュアルでインパクトがありましたね。派手なファッションが好きな人間としてはうれしかったです。皆キャラが強いけど、歴史の学びがちゃんとあちこちにあったりするという、変なギャップの面白さがすごく好きです。
私のライブ衣装は、スパンコールのセットアップに羽を付けたものになっているんですけど、あんなに大きな羽を付けてライブをすることはなかなかないことでしたし、どういうふうに皆さんの目に映るのかが分からなかったので、「大丈夫かな?」という不安はありました。でも本気で歌って本気で演じることによって、あそこの画がすごくカッコ良いものに仕上がったことは、後から見て安心しました。

――ライブシーンも衣装に負けないくらい圧巻でしたね。

ライブシーンの撮影日は皆がとにかく全力で取り組んで、熱量がすごく集まった1日になったので、一番印象に残っています。
ほとんどの映画は、歌唱シーンを撮るとなると、「こっちからの画を撮って、ここで止めて」というように撮影を行うことが多いと思いますが、この映画はライブとして、1曲まるまる歌うのを2回やって、それで本番撮影をしていました。フェスなどで入っている機材が入っていて、実際に普段やっているライブと同じようにできて、私はすごく良かったです。変に緊張せず、カメラも特に意識はせずに、目の前にいるお客さんたちに向けて目いっぱいのパワーを向けたことが、いい演技につながったのかなと思います。

――本当にライブに遊びに行った様な、大迫力シーンの連続で、絶対大スクリーンで体験してほしいですね。

映画の大部分がライブシーンになっていること自体がすごく挑戦的ですよね。出演した身としては、あんなに映画として生感がある映像はなかなかないと思ったので、音楽を大好きな人たちにたくさん観て欲しいです。ライブシーンが本当に圧巻で、生でライブを見ているような感覚を映画館でも味わうことができると思うので、ぜひ映画館の素晴らしい音響の中で楽しんでください。そして、もちろん『パリピ孔明』として歴史が好きな人や演技が好きな人にも、楽しんでもらえる作品になっていると思うので、ぜひ映画館に足を運んで欲しいです。

――今日は素敵なお話をありがとうございました!

撮影:たむらとも

『パリピ孔明 THE MOVIE』大ヒット公開中
配給表記:松竹
(C)四葉夕ト・小川亮/講談社(C)2025 「パリピ孔明 THE MOVIE」製作委員会

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 『パリピ孔明 THE MOVIE』詩羽インタビュー「生でライブを見ているような感覚を映画館でも味わうことが出来る」