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数々の作品で観客を物語へと引き込む珠玉の音楽と圧巻の映像美で、世界中を感動の渦に包み込んだディズニー・アニメーション・スタジオ。その最新作として、全世界で続々と映画史に残る記録を塗り替える快挙を達成したほか、日本でも公開初週の週末ランキングで堂々の1位となり2024年の洋画No.1のヒットスタートを切り、2024年の最後を飾るビッグウェーブとなる超特大ヒットを記録している『モアナと伝説の海2』が大ヒット公開中です。
前作に引き続き、モアナの日本語吹き替えを担当している屋比久知奈さんにお話を伺いました!
――前作『モアナと伝説の海』から7年も経っているということに驚きでしたが、待望の続編となりました。本作での収録はいかがでしたか?
とにかく緊張しました(笑)。前回は何もかもが初めてということもあって、余計なことを考える暇もなくがむしゃらだったんです。あれから7年経って、ありがたいことに私自身もいろいろなことを経験させてもらいました。どれも私にとってプラスな出来事なのですが、それゆえの責任や怖さというものも知りましたし、皆さんの期待に応えられるようなモアナを演じるにはどうすればいいのか。自分なりにものすごく考えました。
――『モアナと伝説の海』公開後、モアナは本当に愛されるキャラクターになりましたものね。
本当にありがたいことです。「ディズニー・オン・アイス」で歌わせていただいたときにモアナの格好をしたお子さんがいたり、東京ディズニーシーのショーでモアナの声が流れたり。多くの方に愛されているキャラクターの声を担当させていただいているという喜びがありましたし、すごく幸せなことなんだなと改めて感じました。
――本作ではモアナも成長して大人の顔も見せてくれますよね。
元気いっぱいな部分は変わらず、ちょっとした違いではあるんですけど、演じているとモアナが大人になっていることが分かりましたし、とても自然な変化だったんです。だから変に作り込むよりは、ある意味真っ白な状態で真っすぐ存在しているような感じのほうがいいのかなと。アフレコのときは、なるべく余計なものをそぎ落とすことを意識しました。
久しぶりの収録だったのでどうなるんだろうと思っていた部分もあるのですが、ブースに入ったら前作と同じように緊張しながらも割と無理なく集中できて、作品の世界観に戻って来たんだなという感覚になれました。モアナの心の移り変わりは大事にしましたけど、大人になったモアナの声を作るということはしなかったです。あくまでも自然に、この7年間で私が経験してきたものが無理なくモアナに反映されていたらいいなと思いました。
――モアナはもちろん、おなじみのキャラクターたちも登場することも楽しみです。
この作品では“ルーツ”が一つのテーマになっています。モアナ自身が大切にしていることですし、家族や周囲の人々、新しい仲間のことも大事に描かれています。今回はどのキャラクターが活躍するのか。モアナだけではなく、おなじみの仲間たちの奮闘ぶりも楽しみにしていただきたいです!楽曲も、どれも魅力的で、その分すごく難しかったのですが頑張りました。映画館の大音量で味わっていただきたいですね。
――モアナの世界観って人や自然とのつながりがとても素敵に描かれていて、私も教えられることがたくさんあります。
冒険作品でファンタジー要素もありますけれど、キャラクターの描き方が本当に魅力的で共感出来る部分がありますよね。この7年間で色々なミュージカル作品に出演させていただきました。ミュージカル作品に限らずエンターテイメントのお仕事って1人じゃ出来ないじゃないですか。本作もそうですけれど、キャストがいて、スタッフさんもたくさんの方が関わっています。みんなで1つのものを作ることが大切な世界ですから、つながりをとても大切にしたいと思っています。みんなで作るから、大きなエネルギーが乗る仕事だなということをすごく感じるので、本作でもモアナと仲間たち、家族とのつながりを楽しんでいただけたら嬉しいです。
――今日は素敵なお話をありがとうございました!
撮影:たむらとも