「行方不明展」、「イシナガキクエを探しています」を手掛けた大森時生が、酒井善三監督とタッグを組み初プロデュースした新感覚BLドラマ「フィクショナル」を11月15日(金)より劇場公開することが決定! 合わせて酒井善三監督の前作である「カウンセラー」のリバイバル上映も決定しました。

「フィクショナル」は、今秋より、ショートドラマ配信アプリ「BUMP」にて配信しているもの。憧れの先輩にひょんなことから再会したら…まさかの共同生活がスタート!?でもその先輩は“ある秘密”を抱えていて……。憧れの先輩と再会して振り回される主人公・神保を演じるのは、映画「若武者」で坂東龍汰、髙橋里恩とともにトリプル主演を務め話題になった清水尚弥。憧れの先輩は若手注目俳優の木村文が演じます。

配信開始するやいなや、BL作品としては異例の緊張感あふれる不穏さで大きな話題となり、各界を代表する著名人からもコメントが寄せられています。

◆漫画家 浅野いにお
これは架空の物語ですが、確信を持って描かれる示唆的なラストに、自我を見失いつつある現代社会の縮図を感じました。混沌と不安、そしてやり場のない怒り。これは明日の自分の姿なのかもしれない。

◆小説家 背筋(「近畿地方のある場所について」「穢れた聖地巡礼について」著者)
虚実ない交ぜのこの世界。もしかしたら私たちは、情報に溺れたままのほうが幸せなのかもしれません。人がおかしくなってしまうのは、疑うことに気づいたときですから。
そのことに気づいた私は、もうおかしいのかもしれませんが。

◆小説家 高瀬隼子
自分の目で見て、耳で聞いて、頭で考える、その先にある「信じる」が驚くほど遠い。こんなに難しかったんだっけ、と頭を抱えている…この頭も本物だろうか? と疑ってしまう。根底からぐらぐらと不安定になる、じっくり見つめてほしい作品。

◆皆口大地(ゾゾゾ/フェイクドキュメンタリー「Q」)
この時代にまた一つとても危険な作品が生まれてしまった。ヒリヒリと皮膚を刺す様な穏やかな緊張感を終
始張り巡らせ、この作品は優しくしかし確かに現実を蝕んでいく。

「フィクショナル」映画情報
【劇場】シモキタ –エキマエ –シネマ『K2』/新文芸坐 他
【出演者】
清水尚弥、木村文 ほか
【脚本・監督】酒井善三
【プロデューサー】大森時生(テレビ東京)
【公式X】
@fictional_TX

(C)テレビ東京

黒沢清監督が絶賛!酒井善三監督「カウンセラー」がリバイバル上映へ

また、今回の劇場公開を記念し、酒井善三監督の前作である「カウンセラー」もリバイバル上映されます。本作はSKIPシティ国際Dシネマ映画祭にて、短編映画では初のSKIPシティアワード受賞という快挙を達成。全国劇場で公開されるなど、短編自主映画としては異例の反響を呼んだカルト的話題作。黒沢清監督が注目の若手監督の名前として酒井善三監督の名前を挙げ、「Chime」が「カウンセラー」の影響を受けたと語ったことでも有名な作品です。

「カウンセラー」あらすじ
ある心理相談室に勤める心理カウンセラーの倉田真美は妊娠6カ月で、産休前最後の出勤日だった。予定していた最後の相談者を見送った真美の前に、予約のなかった吉高アケミという女性がやってくる。やむなく相談内容だけでも聞くことにした真美に対し、アケミは「妖怪が見える」と語り始める。謎めいたアケミの口から語られる昏い物語は、聞いている真美の妄想を駆り立て、真美は次第に不安の渦に飲み込まれていく。

<スタッフコメント>
◆監督・酒井善三
『フィクショナル』と『カウンセラー』は予算も人手も制作環境も違いますが、どちらも不安という感情をベースとした娯楽作品です。楽しんでいただけたら幸いです。

◆プロデューサー・ 大森時生(テレビ東京)
僕は「不安」が好きです。併せてご覧いただくことで、より不安になれると思います。

「カウンセラー」映画情報
【劇場】シモキタ –エキマエ –シネマ『K2』/新文芸坐 他
【出演者】鈴木睦海、西山真来 ほか
【監督・脚本】酒井善三

(C)Drunken Bird

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 大森時生・酒井善三プロデュースドラマ「フィクショナル」劇場公開決定! 黒沢清監督が絶賛した「カウンセラー」もリバイバル上映へ