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MetaのReality Labsは、スタンドアロンVRヘッドセット「Meta Quest」シリーズの新モデル「Meta Quest 3」を10月15日に発売しました。価格は128GBモデルが4万8400円(税込)、256GBモデルが6万4900円(税込)と、4万円台から入手できるMeta Quest 3の廉価版モデル。2025年4月30日までに本体を購入すると10月22日に配信開始するゲームコンテンツ「バットマン:アーカム・シャドウ」が付属する他、1年間の限定保証とサブスクリプションサービス「Meta Quest+」の3か月トライアルが利用できます。
VR/MRヘッドセットを初めて手にする人やQuest 2からアップグレードを検討しているユーザーに向けて、手ごろな価格で提供する製品。ハードウェア上は、Quest 3と同じSoCのSnapdragon XR Gen 2と、容量が同じ8GB RAMを搭載。周囲の状況を視認できるカラーパススルー、空間を自由に移動して周囲のバーチャルキャラクターやオブジェクトとインタラクションするMRコンテンツが利用でき、廉価版ながらQuest 3とほぼ同等の体験ができるように設計されています。コントローラーはQuest 3と同じリングがないTouch Plusコントローラーが付属します。
2基のRGBカメラ、手やコントローラーをトラッキングして3D空間でユーザーの動きや位置を認識する4基のVGAカメラ、さまざまな環境や光量でジェスチャー操作の精度を高める2基のLEDライトによりカラーパススルーとMR体験を実現。レンズはQuest 2と同じフレネルレンズ、解像度1832×1920、20ppdのディスプレイを採用することにより、コストを抑えています。Quest 3はパンケーキレンズの採用により本体の薄型化を実現し、ディスプレイは解像度2064×2208、25ppd。視野角も異なり、Quest 3Sが水平96°、垂直90°であるのに対して、Quest 3は水平110°、垂直96°。
ちなみに、Quest 3Sの発売に伴い、Quest 3は512GBモデルのみの構成となり、価格は8万1400円(税込)に値下げされています。
発売前に開催されたプレビューデモイベントに参加して、Quest 3Sで各種コンテンツを体験することができました。カラーパススルーで視認できる現実空間にマルチウィンドウを表示して動画や音楽を再生したり、「Xbox Cloud Gaming」を起動して空間に浮かぶ大画面でクラウドゲーミングを楽しむことができ、MRの体験はQuest 3と遜色ないことを実感。その場で付け替えて見比べない限り、解像度や視野角の違いは認識できないのではないでしょうか。
MR空間で線を引いたり面を生成して3Dデザインができる「Gravity Sketch」では、目の前の空間でパイプ椅子を作るチュートリアルを体験。MR空間で作業できることにより、同じモデルを2人のユーザーで共有してデザインを進めるコラボレーションの生産性が向上しそうです。
インパクトある体験だったのが、同じ部屋にいるマルチプレーヤーで撃ち合いができる一人称視点のMRシューティング「Spatial Ops」。
実空間に表示される障害物に隠れつつ、部屋に落ちている武器を拾って白熱の撃ち合いを楽しむことができました。ルームスケールのMRコンテンツが、4万円台のヘッドセットと付属のコントローラーだけで遊べるとは驚きです。購入しやすくなったこの機会に、Quest 3SでMRの世界を体験してみてはいかがでしょうか。