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9月27日は「世界観光の日」。ケアンズ観光局はケアンズに訪れる観光客と観光業で働く方を対象としたアンケート調査を実施。日本からケアンズに訪れる人がコロナ禍以前の92%まで回復していることや、ケアンズ旅行のトレンドや消費者意識の変化、業界をあげた環境保護への取り組みなどを発表しています。
日本からオーストラリアへの渡航者数は直近の2024年5月単月で23,010人と、2019年比で82%まで回復。ケアンズ単独ではオーストラリアの会計年度である7月を起点に、2023年7月から2024年6月までにおいてコロナ前同時期の92%まで回復。旅行会社からの予約も順調に推移しており、現在の日本の出国状況を考えると、力強い回復が見られると認識。
アンケートによればオーストラリア国外からの観光客で最も多かったのが日本からの観光客で、アメリカやアジア、ヨーロッパなど幅広い地域から観光客が訪れていました。また22組中15組がご夫婦や家族連れで、家族旅行でケアンズを訪れる人の割合が多く、次いで1人旅が多い結果となりました。その他滞在期間は4日から5日が最も多い傾向に。
今回の旅のテーマ(目的)を訪ねたところ、家族で楽しむ(ドイツ/家族5人)、子供の体験(日本/母親と小学生2人)、家族とリラックス(シドニー/父母と小学生2人)と家族との時間を大切にする傾向がうかがえます。
さらに、「旅先にケアンズを選んだ理由」や「今回一番楽しみにしていること」といった質問に対しては、全体の7割以上が世界遺産のグレートバリアリーフを挙げていて、ウミガメに出会えるシュノーケリングなどのアクティビティに期待を寄せていました。このほか、熱気球での遊覧飛行や世界最古の熱帯雨林、コアラやカンガルーなどの動物との触れ合いが目的という意見もありました。初めてのオーストラリア旅行にケアンズを選んだという日本人のご夫婦は、125年以上の歴史を持つキュランダ鉄道や熱帯雨林を空から見下ろすスカイレールを旅の目的にしていました。
調査結果によれば観光客の一部は、コロナ禍の反動から安さよりも旅の質にこだわるようになり、価格が高くても最高の体験を求めてい
る一方で、食事をセーブするなど節約志向の傾向もみられます。また最新のトレンドとして、観光客がグレートバリアリーフの保護活動など観
光地のサステナビリティに興味を持ち、その活動内容について問い合わせをするケースも増えている傾向も。観光業に従事する企業の多くはCO2の削減やペーパーレス化などサステナブルな取り組みを行なっており、「直近1 年で、サステナブルな取り組みに変化はありましたか?」という質問に対しては、回答のあった18 社のうち12 社が「YES」と回答するなど、持続可能な観光地づくりに関する意識の高さが見えました。
今回の調査を経て、グレートバリアリーフがパワーワードであることを改めて認識するとともに、その玄関口であるケアンズとして、グレートバリアリーフで体験できることだけではなく、1日最大100人しか上陸することができない「フランクランド諸島」や熱帯雨林を鳥の目線で移動できるスカイレールなど、ケアンズならではのプロダクツも紹介していく予定とのこと。
2024年10月には、ケアンズから高速船で最短45分で行くことができる人気観光スポット「グリーン島」が、ケアンズからの定期観光クルーズを開始してから100周年を迎えます。世界遺産グレートバリアリーフ海洋国立公園の中でも最もアクセスの良い「グリーン島」100周年の情報は今後もリリースしていくということなので、旅好きさんは要チェックです。