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全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。「東京のご当地ラーメンってなんですか?」と聞かれると、なかなか答えに窮してしまう。東京は全国の美味しいラーメンが集まる最強のエリアだが、いざ東京の「ご当地ラーメン」と聞かれると、なかなか難しいのである。
その中で、ひとつ確実に名前を挙げられるのは「八王子ラーメン」だ。八王子エリアを中心に広がるご当地ラーメンで、1959年に“初富士”が提供を始めたのが元祖とされ、1980~1990年代から「八王子ラーメン」という名前で全国にその名が広まっていった。ベースは醤油で、刻みタマネギがたくさん乗るのが特徴。洗練されたお店が増えていく中で、八王子ラーメンはいつまでもノスタルジックなのが最高だ。
6月11日、セブン-イレブンからチルド麺で「八麺会公認 八王子ラーメン」が東京限定で発売された。「八麺会」とは八王子ラーメンをこよなく愛する地元コミュニティだ。
パッケージからも覗くたっぷりの刻みタマネギと大きなチャーシューにテンション爆上がり。そして、オジサマ方が迷いなく買っていく姿が印象的で、とんでもないスピードで売れている。
具はチャーシュー、刻みタマネギ、メンマとシンプル。麺は中細。
まず、スープ! この時点で優勝!
煮干しがしっかりきいたスープに、ラードと動物系がバチっときいていて、お店レベルのダシ感。これは旨い。
ここに刻みタマネギがいい清涼感を生み、麺とタマネギを絡めながらズババッと啜るともう最高。大ぶりのチャーシューはノスタルジックでしっかりとした焼豚で、いい噛み応え。
ノスタルジックだがしっかりとした満足感。これはオススメ。ぜひお試しいただきたい。
(執筆者: 井手隊長)