TBS系のバラエティ番組『バナナサンド』が、裏の『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)の視聴率を猛追しているという。果たして本当なのだろうか?

『バナナサンド』は、バナナマンとサンドウィッチマンによるバラエティ番組。過去7回の特番を経て、2020年7月から深夜帯でスタート。約1年後に現在の火曜20時台に昇格した。

現在のメイン企画は「ハモリ我慢ゲーム」。ある曲をゲストが歌うのだが、後ろにいる「ハモリ合唱団」が曲のサビに入った途端、ハモリパートを歌い出す。ゲストはそれにつられず、最後まで普通に歌えるかというチャレンジ企画だ。

『バナナサンド』はこの人気企画に至るまで多くの試行錯誤を重ねていた。はっきり言ってしまえば迷走を続け、裏の『さんま御殿』にも太刀打ちできずにいた。
 
例えば2022年6月7日の放送回。『御殿』はこの日、3時間スペシャルだった。個人視聴率は6.4%(ビデオリサーチ調べ、関東/以下同)、世帯でも14.0%と圧倒的な人気を誇っている。一方、この日の『バナナサンド』は1時間の通常放送だが、個人3.4%、世帯5.5%と、なかなか厳しい数字だ。

ここで、今の『御殿』と『バナナサンド』を比較してみる。先月21日放送の『御殿』の個人視聴率は5.6%、世帯は9.1%となっている。一方、同日放送の『バナナサンド』の個人視聴率は4.0%、平均視聴率は8.3%となっており、今もって『御殿』のほうが有利ではあるものの、差は確実に縮まっている。

『御殿』も放送27年。これまで多くの人気者を輩出してきたが、金属疲労というべきか最近は『御殿』発のスターも生まれにくくなっている。代わりに『上田と女が吠える夜』(日本テレビ系)からファーストサマーウイカ、『酒のツマミになる話』(フジテレビ系)からはTravis Japan・松田元太と、別のトーク番組から逸材が生まれつつある。
 
さんまとしても『御殿』は続けたい最後の砦なのかもしれないが、風は『バナナサンド』に吹きつつある。この2番組の対決は今後も見ものである。

(執筆者: 田中周作)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 『バナナサンド』が『さんま御殿』を猛追!? 視聴率好調の背景とは