全国のラーメンを食べ歩くラーメンミュージシャン、井手隊長です。今回は私が2月に食べたラーメンの中で美味しかったラーメンベスト5をお届けします! 殿堂入りのお店は除外させていただき、初めて訪れたお店に限らせていただきました。美味しいお店探しの参考にしていただければと思います。それでは発表します!

第5位:Ramen Afro Beats(新宿御苑前)

昨年3月オープンの新店。祐天寺の“Break Beats”の2号店。

「担々麺」を注文。具は挽き肉、ナッツ、ネギ。麺は細めストレートの三河屋製麺製。濃厚な鶏白湯スープは天草大王を使用。ここに芝麻醤とラー油を合わせる。

鶏のコクと芝麻醤のコクのダブルで濃厚ながら素晴らしい旨味。プリっと仕上げた挽き肉とナッツの食感も良い。

途中でほうれん草のエスプーマで味変。これがまた良い。エスプーマ状にしてあるからこそこのスープに馴染む。嬉しい味変アイテム。

これは美味しい。その辺の担々麺が裸足で逃げ出すクオリティだ。

第4位:ミゾグチヤ(東十条)

 
東十条に、二郎系の変わり種を出すお店が昨年12月にオープン。名古屋にあるお店の東京進出だ。「ネパル麺(中)」を注文。注文時にニンニクとマサラを入れるか聞かれる。両方アリで注文。

ネパールの漬物「アチャール」を野菜と混ぜ、二郎系ラーメンにトッピングした一杯。具はチャーシュー、モヤシ、キャベツ、アチャール。

麺は国産小麦・ゆめ牡丹にネパール産の穀物「コド」を混ぜて作った、日本蕎麦のような真っ黒な極太麺。コドは多くの栄養素を含むスーパーフードとしても知られる。

濃厚な豚骨スープにスパイスの香りと刺激が最高に合う。味が単調にならず、最後まで飽きずに食べられる。麺のワシワシ感やコドのほのかな甘みも特徴的。

アチャールのコリコリとした食感が麺のモチモチ感といいコントラストを生む。オリジナリティもあるし、かつ旨くて最高。

第3位:活力再生麺屋 あじ庵食堂(喜多方)

福島の喜多方ラーメンの人気店。喜多方市のリブランディング事業として行われている、極上の喜多方ラーメン「SUGOI」(3000円)を提供している。

喜多方ラーメンの豚のスープをベースに、「夏黄金」「ゆきちから」で作った特製麺、会津牛チャーシュー、会津牛ワンタン、ナルト、ノリを合わせる。別添で会津牛そぼろ、地元産の春菊のおひたし、白髪ネギ。

これが会津漆器と喜多方ラーメン箸で提供される。箸は持ち帰ることができる。

まろやかな醤油と豚の旨味溢れるスープに、極太縮れで短めな麺は小麦のいい香り。ここに会津牛がとにかく合う。少しずつ牛の脂が溶け出して甘みを増す。

極上の名に恥じぬ一杯だ。こんなに豪勢にしても喜多方ラーメンらしさを感じるところが凄い。

看板メニューは「山葵潮ラーメン」。豚一本のスープにシジミの旨味溢れる塩ダレが絡む。これがとても上品で旨い。食べ進めると白髪ネギの上に乗る山葵が少しずつ溶け出して美味しい。バラ肉のチャーシューも旨い。

第2位:麺庵 利休(本郷三丁目)

昨年10月オープン。店主は“さんじ”“丿貫”出身。「中華そば(醤油)」を注文する。

具はチャーシュー、ネギ、カイワレ、メンマ、ノリ。麺は細めストレート。鶏の深い旨味に魚介がじんわりと効いた滋味深いスープ。ここにしなやかな麺が細めでしっかり茹でてありながらいい主張。豚の旨味溢れるチャーシューと、日本蕎麦の薬味かと思うぐらい細く切られたネギのふわりとした食感。

全てに意味があるバランスと統一感。見事。勝利を確信しスープを完飲。

第1位:白河手打ち中華 アサガキタ(阿佐ヶ谷)

昨年7月オープンの白河ラーメンのお店。白河出身で“やたべ”で修行した店主が開いたお店。「チャーシュー入り中華」をいただく。

具はチャーシュー3種(モモ、肩ロース、かぶり)、青菜、ナルト、メンマ、ノリ、ネギ。麺は自家製手打ちの平打ち縮れ麺。

鶏の深い旨味の極上スープにキレのある醤油が最高マッチング。鶏油に頼りすぎない鶏の旨味の分厚さでハッキリ言って昇天レベル。麺も極上の旨さ。3種のチャーシューも炭火焼きと窯焼き、醤油の染みたかぶりと三者三様で美味しい。

東京でこんな本格的な白河ラーメンが食べられるなんて夢のよう。早くも年間トップ10確定を予感させる旨さ!

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(執筆者: 井手隊長)

情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 ラーメンライター井手隊長の美味しかったラーメン月間ベスト5(2024年2月)