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5日から始まった『ブギウギ』第19週が終わった。スズ子(趣里)が再び歌手として復帰し、不世出の大ヒット曲『東京ブギウギ』を携えてワンマンショーを開くまでが描かれた。
愛子を産んで3か月。スズ子は子育てに追われていた。当然、歌手としての復帰は考えていなかった。そんな中、トミ(小雪)が大阪から訪ねてきて、愛助(水上恒司)との結婚を最後まで認めなかったことを詫びる。だがスズ子は「お母さんは、間違うてないと思います。愛助さんも間違いやないと思います。家族や夫婦に間違いなんてあらしまへん」と理解を示す。愛助をめぐる2人の心のわだかまりが溶けたようだった。
ネットでは、
・悲しいけれど、愛助という大切な存在を失って距離が近づいた二人。
・スズ子とトミの涙の和解に胸が詰まった。
・トミさん、きつい人だなと思っていたけど本当は愛情溢れる人だった。
と安堵の声が広がった。また、スズ子が再び歌う決意をしたキッカケは、トミの「また、歌うてくださいね。愛助も楽しみにしとると思います」というリクエストだっただろう。そこでスズ子は善一(草彅剛)に新曲の制作をお願いする。曲作りの生みの苦しみが始まった善一だったが、列車に揺られている何気ない瞬間でメロディが降りて来る。そして喫茶店へ駆け込んで紙ナプキンに音符を走り書きする。
ネットでは、
・今週はまるまる名曲誕生秘話て感じでいいなあ…うねりを感じる…プロジェクトXみがある
・善一が新曲をひらめく描写は、アイデア生み方お手本、生々しくリアル
・草彅剛さん、天才鬼才を見事に演じ、名曲誕生の瞬間を視聴者をも巻き込む迫力。
など、クリエイターの着想法への関心と、草彅の名演技に注目が集まった。
ちなみに善一のこれらの行動は、モデルである作曲家・服部良一の実話にほぼ基づいている。また、中央線に乗っていた服部は、その振動音から着想し、西荻窪駅近くの喫茶店へ入ったという。
そして完成したのが『東京ブギウギ』だった。これを引っ提げてスズ子はワンマンショーに臨む。約3分もの尺を使ってオンステージが丸々放送されたのだが、コンサート会場の盛り上がりは最高潮を迎えた。それは昨年10月2日に放送された1話の冒頭を再演していた。ただし、撮り直ししたと聞く。
ネットでは、
・今日が最終回かと思った
・1話に繫がってワンマンショーが始まるの素敵。
・スズ子が「東京ブギウギ」のワンマンショーのステージに出る直前に愛助さんとの出会いからの思い出に思い巡らすシーンはなんか泣けた
といった声があがった。最終回まであと1か月半。果たしてスズ子にはどんな物語が待ち受けるのだろうか?
(執筆者: 田中周作)