- 週間ランキング
10月17日に、ディスカウントスーパーマーケット「オーケー銀座店(OK Store Ginza,)」が、銀座の一等地、マロニエゲート銀座2にオープンしました。『高品質・Everyday Low Price』をモットーに掲げる、ディスカウントスーパーの銀座進出は、メディアにも大きく取り上げられ、開店初日は大行列(となったのをテレビで観た)。
「そろそろ落ち着いた頃合いかな……」ということで、満を持して行ってまいりました!合わせて名物の299円(税込322円)ロースカツ重の食レポもお届けします。
筆者は「オーケー銀座店」について、勝手に予想していました。「銀座の一等地だし、売り場面積は狭かろう。生鮮食品というよりは、弁当とかお惣菜、スイーツなどの調理済みデリカテッセンコーナーメインで、ビジネスマンやOLが昼ごはんを買うための中食(なかしょく)向けの店なのであろう」と。しかし実際は大違いだったのです。
まず店舗面積が広い! マロニエゲート銀座2の地下1・2階がまるまる店舗になっています。銀座マロニエ通りに面した「オーケー銀座」の専用入口(階段のみ)を降りると、郊外のイオンモールの食品売り場顔負けの、開放感に溢れる売り場が姿を表しました。売り場面積は2140.40㎡(647.47坪)、畳で換算すると、約1295畳です。
銀座の店舗というのはだいたいが11時オープンなのですが、オーケーは平日朝10時でもけっこう賑わっていました。残念ながら、店内の撮影はNGだったので、当記事では文章でレポートします。フロア構成は以下のとおり。
地下1階
・青果 水産 精肉
・食料品 日配 お酒 日用品
・雑貨 医薬品
地下2階
・惣菜 寿司 ベーカリー
・乳製品 デザート 冷凍食品
・菓子 飲料 パン
一番人気のコーナーであろう、デリカテッセンは2階の一番奥(セルフレジの手前)に配置されており、店内を周遊するようにブースレイアウトがされていました。
驚いたのはその安さです。野菜や肉などの生鮮食品は同じ系列のスーパーマーケットでも立地によって価格が左右されるのですが(家賃が高い場所や物価が高い場所にある店は価格設定がよそより高いことが多い)、普段利用している「オーケー お台場店」「オーケー 札の辻店」と遜色のない安さ、下手すると銀座の方が安いのではないかと思うほどの安さ。
ざっと商品の価格をメモしてきました。
※取材時点の価格です ※税抜価格表示です
野菜
・ミニトマト1パック 193円
・キャベツ1玉(大玉) 193円
・大根1本 130円
肉・魚
・国産豚もも薄切り 100gあたり96円
・国産とりむね肉 100gあたり66円
・黒毛和牛A5切り落とし 100gあたり320円
・さんま3尾 577円
その他
・ヤマザキまるごとバナナ1個 144円
・ヤマザキのショートケーキ2P入り 296円
・パスコ超熟食パン 1斤157円
・牛乳1リットル 189円
・ミックスたまご 199円
弁当
・カツ重 299円
・のり弁当 340円
野菜コーナーや冷凍食品コーナーのブースが大きく設けられていたり、精肉コーナーは和牛だけのショーケースがあったりと、かなり個性的なつくりでした。
「コストコ」や「ロピア」のような車で行く郊外型店舗のような、ゆっくり時間をかけてたっぷり買い物するタイプの店が、銀座の一等地にあるというのはかなり斬新です。駐車場どころか自転車置き場もない店で、どうやって持ち帰るのかと、帰路が心配になるほど買い込んでいる人もチラホラ見かけました。
うれしいことに、同じビルには「ユニクロ」「GU」「ダイソー」「スタンダードプロダクツ(ダイソーの新ブランド、300円中心の商品展開)」「むさしの森珈琲(すかいらーくグループが2015年から展開しているカフェチェーン)」など話題のお店が軒を連ね、お手頃価格の人気ブランドが勢揃いしています。
ビルをめぐるだけでたっぷり1日楽しめそうな顔ぶれなうえに、お財布にやさしいお店が揃っているので、ついつい買いすぎてしまいそうです。
最後は、「オーケー」の名物299円(税込322円)ロースカツ重のグルメレポで締めたいと思います。「オーケー銀座店」でももちろん同価格で販売しています。銀座で299円。震える安さです。
小ぶりな弁当パックに入っているのですが、手に持つとずっしりと重く「こりゃけっこうなボリュームですよ」と、重量だけでわかるほど。購入した時点では、まだホカホカしていました。
カロリーは957kcal。炭水化物と脂質を詰め込んだ罪深き弁当です。
蓋を開けると、弁当箱いっぱいに広がったどでかいトンカツのインパクトにやられます。
そして予想以上に肉厚なトンカツ。食べると出汁の効いた甘辛しょうゆ味の割り下がじゅっと衣から滲み出て、豚肉の旨味とハーモニーを奏でます。くたくたの玉ねぎの甘みも優しい。
トンカツをとじているたまごは硬めですが、これはスーパーのお弁当としての運命のようなもの。半生だと傷みやすいので仕方ありません。しっかり火が通っている証拠なのです。
ごはんもぎっしり詰まっていました。実は内心「この弁当ずっしり重いけど、割り下を多めに入れてつゆだくにして、水分の重さでボリューム出してるんじゃねえの?」と疑っていたのですが、勘違いでした。ごはんはおつゆを吸いすぎず、時間が経ってもおいしく食べられる、お弁当としておいしいバランスになっていて、完成度の高さが半端じゃない。これが299円(税込322円)はすごいなぁ。
「オーケー銀座店」に立ち寄った際には、ぜひ買いたい、これぞ看板商品という、安いのにうまい! うまいのに安い! 人気店だからこそできる薄利多売の恩恵を受けまくったお弁当でした。
(執筆者: 大木奈ハル子)