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ASUS JAPANは、ゲーミングスマートフォンの新製品「ROG Phone 7」と「ROG Phone 7 Ultimate」を7月21日に発売することを発表しました。2022年10月に発売した「ROG Phone 6」シリーズの後継モデルとなる製品で、いずれもシステムオンチップ(SoC)にQualcomm Snapdragon 8 Gen2、リフレッシュレート165GHz、タッチサンプリングレート720Hzの6.78型フルHD+ディスプレイを搭載。ROG Phone 7は16GB RAM・512GBストレージ搭載モデルと12GB RAM・256GBストレージ搭載モデルをラインアップ。上位モデルのROG Phone 7 Ultimateは16GB RAMと512GBストレージを搭載します。最上位モデルとなるROG Phone 7 Ultimateをお借りしたので、レビューにてご紹介します。
ROG Phone 7 Ultimateのカラーはストームホワイトのみ。ROG Phone 7は、ファントムブラックとストームホワイトをラインアップしています。前モデル同様、すべすべな曲面ガラスを採用した背面は手になじむだけでなく、指紋がつきにくいのも嬉しいポイントです。前モデルがIPX4の防水のみに対応していたのに対して、ROG Phone 7シリーズはゲーミングスマートフォンで初となるIP54の防水・防塵に対応。ゲームだけでなく、日常使いでの安心感がアップしています。
Ultimateのみ搭載する“ROG Vision”は、スクリーンON、着信、充電などのイベントに応じてアニメーションを表示できる背面ディスプレイ。エディターで自分だけのアニメーションを作成したりテキストを入力してカスタマイズすることもできます。
カメラは5000万画素広角、1300万画素超広角、500万画素マクロの3眼構成。インカメラとして3200万画素カメラを搭載します。
インタフェースは本体下部にUSB2.0 Type-Cポート、左側面にUSB3.1 Type-Cポートを搭載。本体に直接給電することで発熱やバッテリーの劣化を抑えるバイパス充電にも対応します。左側面のUSB-CポートはDP ALT(Display Port Alternate mode)による外部ディスプレイへの画面出力に対応。
バッテリー容量は6000mAh。熱が発生するSoCをよけて左右に3000mAhのバッテリーを搭載する“デュアルセルシステム”を採用する、ゲーム中に端末の発熱を感じにくい構造です。65Wの急速充電が可能なUSB充電器が付属します。
ROGブランドのゲーミングPCでおなじみの「Armoury Crate」アプリを使用して、パフォーマンスやゲームに関する設定が可能。バックグラウンドのメモリーを一斉解放してゲームアプリのパフォーマンスを最大限に高める「Xモード」には、本体を縦持ちにして側面を握る動作で簡単に切り替えることもできます。
ゲーム起動中に画面左上か右上から下にスワイプすると、画面にオーバーレイして使えるゲーム専用の設定ツール「Game Genie」を起動。CPUやGPU、バッテリー残量、システム温度などを確認できる他、メモリー開放やリフレッシュレートの変更、接続した外部コントローラーのキーマッピングといった各種設定が行えます。ROG Phone 7シリーズから、仮想キーをタップした際に端末を振動させる「振動マッピング」の設定項目が追加されました。
両手で横持ちにした際に使えるタッチセンサーのボタン「AirTrigger 7」を搭載。トリガーやスワイプ、スライド操作に対応します。本体を傾ける、振るなどのモーション操作にも対応。本体を振る操作では、新たに画面のタップが可能になりました。これらは前述したGame Genieを使って設定できます。
ここで、ベンチマーク結果を見ていきましょう。「3D Mark」の「Wild Life Extreme」は3754、「Geekbench 6」のシングルコアのスコアは2031、マルチコアのスコアが5727と、Snapdragon 8+ Gen1搭載の前モデル「ROG Phone 6 Pro」と比べて大幅にスコアが向上しています。SoCの違いだけでなく、メモリーには前モデルのLPDDR5より約33%高速なLPDDR5Xを、ストレージには前モデルのUFS 3.1より約2倍高速なUFS 4.0をそれぞれ採用し、パフォーマンスの向上を実現。「NEW STATE Mobile」「原神」といったリッチなゲームアプリが滑らかに、ストレスなく動作することが確認できました。
トップクラスのパフォーマンスを発揮する秘密は、ROG Phone 7シリーズに搭載する冷却機構にあります。SoCの表面には熱伝導率が高い窒化ホウ素使用の熱伝導グリスを塗布、水冷で外周部へ熱を運び出すベイパーチャンバー、効率よく放熱するグラファイトシートによりSoC温度を下げる仕組み。
実機貸し出しの際、店頭展示用のベイパーチャンバーのサンプルもお借りして実物をチェックしてみました。銅板上に6本の還流水路が用意され、水を移動しやすくするためY字状に突起が加工されていることが確認できます。これにより、前モデルと比べて放熱効率が168%向上しているとのこと。
さらに、Ultimateには強力な冷却を可能にする外付け冷却ユニット「AeroActive Cooler 7」を同梱します。ペルチェ素子と冷却ファンの組み合わせにより、本体背面を最大25℃、タッチパネル側を最大約8℃冷却することが可能。
Ultimate本体の背面に、自動で開閉するシャッターを搭載している点もユニークです。本体の熱を排出しながら、冷却ファンから送られる冷気を本体内部に直接取り込むことができます。
AeroActive Cooler 7を装着するとシャッターをオープン。外すとまた自動でシャッターを閉じます。
「ROG Phone 7 Ultimate」に付属する冷却ユニット「AeroActive Cooler 7」がライダーベルトみたいでカッコよい。カチっと装着するとスマホ背面のシャッターが自動で開いて、熱を排出しながら冷却ファンからの冷たい空気を内部に取り込む仕組み pic.twitter.com/p0KECc4bKR
—宮原俊介@getnews.jp (@shnskm) July 19, 2023
背面側には物理ボタンを4個搭載し、ゲームの操作に利用可能。キックスタンドを搭載するので、ゲームをプレイするだけでなく、動画の視聴にも活躍します。13×38mmの大型サブウーファーを搭載するので、装着することで重低音が響く2.1chサウンドが楽しめます。「Xbox Cloud Gaming」などのクラウドゲーミングを、臨場感あるサウンドでプレイする環境としてもオススメです。
ROG Phone 7シリーズのサウンドは、192kHz/24bitまでのハイレゾ音源の再生に対応。Qualcomm aptXとaptX Losslessの対応イヤホンやヘッドホンで高音質、低遅延なサウンドが楽しめます。3.5mmイヤホンジャックの有線接続も利用可能。
ROG Phone 7シリーズは7月19日から予約受付を開始。オンラインストアのASUS Store、ASUS Store 楽天市場店、Amazon、エディオン、au、Joshin、ノジマ、ひかりTVショッピング、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ヨドバシカメラ、IIJmio、LinksMateで7月21日から販売を開始します。希望小売価格は、ROG Phone 7の16GB RAM/512GBストレージモデルが14万9800円(税込)、12GB RAM/256GBストレージモデルが12万9800円(税込)、ROG Phone 7 Ultimateの希望小売価格は17万9800円(税込)です。