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『リトル・マーメイド』や『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』など、日本で今年注目の大作たちがイギリスでも一足先に公開を迎えた。
上記の2作品だけでなく、5月から6月上旬にかけてマーベル作品や『ワイルド・スピード』シリーズの新作など話題作が目白押しだった初夏。日本でも注目の作品たちのイギリス内での興行成績をチェックしたい。
まず、イギリスで5月〜6月にかけて公開された大作映画は以下の通り。(公開日順)
『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー:VOLUME 3』5月3日(水)
『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』5月19日(金)
『リトル・マーメイド』5月26日(金)
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』6月1日(木)
そして、それぞれ初週末の興行収入は以下のようになっている。(成績順)
※BFI Weekend Box Office Reportより
『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー:VOLUME 3』 1,208万ポンド(約21億1,217万円)
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』 916万ポンド(約16億161万円)
『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』 590万ポンド(約10億316万円)
『リトル・マーメイド』 501万ポンド(約8億7,599万円)
※1ポンド174.85円で換算(2023年6月12日時点のレート)
イギリス初夏の大作激戦は『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー:VOLUME 3』が制した。
ただし、『ガーディアンズ〜』と『リトル・マーメイド』が公開した初週末はどちらも週明けの月曜日が祝日の三連休であり、ハーフ・タームと呼ばれる公立学校の休業期間と丸々かぶっていたことが興行収入にも大きく影響していると考えられる。
その他にも、実は同じ時期にスティーヴン・キング原作のホラー映画『ブギーマン』とアリ・アスター監督の新作でホアキン・フェニックス主演の『Beau is afraid(原題)』も公開された。
『スパイダーマン〜』と同じ週、6月2日(金)に公開したブギーマン』は初週末49万ポンド(約8,555万円)と、1億には届かなかったものの初週5位にランクインし大健闘。
対して、5月19日(金)公開の『Beau is afraid(原題)』は公開前に話題感はあったものの、23万ポンド(約4,015万円)と、同じホラーでも初週末の成績はあまり振るわなかった。
イギリスでもやはりマーベル作品の注目度は高く、特に『ガーディアンズ〜』はシリーズの最終作ということもあり大盛況だったが、『リトル・マーメイド』は公開前の期待値を考えればあまり盛り上がらなかったと言える。
一方で、初週末の成績こそ『ガーディアンズ〜』に届かなかったものの、2週目以降もペースを落とさずイギリス内の口コミ評価も高い『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』。
また、イギリスではこれから6月23日(金)にウェス・アンダーソン監督『アステロイド・シティ』、7月21日(金)にはクリストファー・ノーラン監督『オッペンハイマー』とグレタ・ガーウィグ監督『バービー』が同日公開。映画ファンにとってはまだまだ注目の作品が押し寄せるアツい夏になりそうだ。
(執筆者: waiwai)